石井ゆかりの星占い

2022/1/17 - 1/23

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
先週から水星が逆行を始めましたが、金星はそれより前から逆行中で、さらに今週20日には太陽が水瓶座入りします。これらの動きはどれも、「意図的なコントロールが利かない」ような状況を示しているように見えます。なんとかして意志や行動によって物事を支配・操作しようとしても、その指の間を状況全体がするりとすり抜けていくようなイメージが湧くのです。一方で、「操作しよう・コントロールしよう」という意図をいったん棚に上げ、ぬるぬると動き回るウナギにこちらからついていくような感覚で「状況にのっかってみよう」とすると、意外とおもしろい方向に向かえるはずです。「あらかじめ決めていたこと」にこだわりすぎると、この時期はつまづきやすい傾向があるとされます。一方、「あらかじめ決めていたこと」を棚上げすると、今だからできることがわかってくるだろうと思うのです。

18日、蟹座で満月が起こります。対岸には冥王星や金星が位置していて、特に冥王星の位置がタイトです。蟹座は甲羅のある世界で、冥王星も「地中に隠された膨大な価値」を象徴する星です。つまり、この満月は「普段はかたく隠されている思いや価値が、表に現れてくる」ようなタイミングと言えるかもしれません。満月は「光が当たる」「闇を光が照らし出す」ような節目です。普段は暗い洞窟に隠れているようなものが、この時期は月の光に誘われて、ふと姿を現すのかもしれません。そこには深い思い、情念、信念のようなものがぎゅっと詰まっています。

この満月は、射手座の火星とも緩くインコンジャンクトしています。冥王星は「マグマ」っぽいイメージ、火星は「火」そのものです。今回の満月はいろんな意味で「アツい」雰囲気に満ちています。蟹座の満月は膨大な地下水の噴出をイメージさせますが、今回は温泉感があります。情熱的な思い、熱い思い、激しい思い。こうした思いが、物事を意外な方向に動かしていくのかもしれません。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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