こんにちは、石井ゆかりです。
24日、週明けとともに火星が山羊座に入り、26日には水星も山羊座に戻って、山羊座に4星集合、「山羊座祭り」状態となります。山羊座は大地の星座であり、冥王星が位置していることもあいまって、噴火のことなど気がかりです。ちなみにトンガの噴火が起こったのは、冥王星と太陽が山羊座で重なりかけるさなか、満ちかけている月・火星・海王星のTスクエアが形成されていた時間帯でした。火星は火、双子座は嵐、魚座海王星は海と、象徴的な配置だったなと思います。もちろんこれは「因果関係」ではありません。人間の心に響く「照応」、不思議な符合と感じられる、というだけのことです。東日本大震災の時も、双子座の月が象徴的でした。
山羊座は地の星座であると同時に、人間社会、特に組織集団やヒエラルキー、権力や支配関係、古くからあるシステム、伝統的価値観などを象徴する星座です。ここに星が集まると、伝統的な価値観や考え方にスポットライトが当たることになります。ただ、2008年頃からここに位置している冥王星は、ある種の伝統的価値観が時間をかけて「焼き払われていく」ようなプロセスを示していたのではないかと思います。今週から3月頭まで星々が山羊座に集中する時間は、言わば2008年頃から何が変容してきたのか、何が「不可逆」なのかを意識化する時間と言えるのかもしれません。冥王星は2023年に水瓶座への移動を開始します。たとえば、夕日は非常に存在感が大きく感じられますが、今週から3月頭までの出来事は、沈みゆくものが放つ、地平線上の最後の強い光、というような意味合いを持っているのかもしれません。私たちが何を破壊し、何を再生しようとしてきたのかが、この時期に解ってくるのかもしれません。
山羊座金星と牡牛座天王星がトラインを組むのも、今週の特徴的な配置です。山羊座金星、そして牡牛座という星座は、どちらかと言えば保守的、クラシカルな世界と言えます。そこに、天王星が新しい時代への方向性を指し示しているように思われます。新しいものはただ純粋に新しいものとして登場するのではなく、かならずそれ以前の時代の経緯や文脈、残照を引きずっています。古い価値観に対抗して新しい価値観が生まれるにしても、「対抗した」という文脈の中で古い価値観をある意味、継承しているところがあります。今週、パチンとスイッチが入る「新しいもの」の中には、色濃く古くなつかしいもの、セピア色のものが含まれていて、それを土とし養分として、新たな芽が出る、ということなのかなと思いました。
今週はそんな感じです。