石井ゆかりの星占い

2022/2/21 - 2/27

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
山羊座を重なるように運行中の火星と金星が、今週、魚座の海王星と60度を結びます。金星が山羊座入りしたのは去年の11月で、いよいよ来週6日で金星山羊座タイムが終わります。去年の11月からまとまったテーマに取り組んでいる人にとっては、今週から来週で「やりきるぞ!」「駆け抜けるぞ!」という手ごたえが感じられつつあるのかもしれません。ちょっとフライングですが、来週の最終段階にひとつ、力強い山場が待っています。ラスボス現る、的な展開になる可能性もありそうです。その手前にある今週は、海王星のアスペクトで「イマジネーション」が物を言います。理想論、美意識、利害関係を離れた純粋な発想。山羊座的なテーマとはかなり乖離したこれらの観点が、今週、ほかならぬ山羊座的現実の中で「物を言う」のではないかと思うのです。12星座別の週報で「夢、詩、魔法」といった言葉が頻出していますが、それはこの海王星です。海王星が究極の「現実世界」である山羊座の星々に送る光がどんな効果をあらわすのか、楽しみな気がします。

水瓶座に入った水星は、今週牡牛座の天王星とスクエアを結びます。この形はとてもシャープでクールです。理系的というか、工学的というか、テクニカルでロジカルです。上述の配置とのコントラストがはっきりしているなあという気もします。

論理や理性、情報や知的考察で整理できるものがある一方で、情念や過去の記憶など、リクツでさばけないものも厳然とあるのが、今週の配置です。その両方が強調されているのがおもしろいところです。「冷静な見方」「合理的計算」をしているということが現代社会では何よりも大事なことなのに、訴えかけているのは「情」だという、本当は矛盾した事態が起こりつつあるのかもしれません。冷静に計算すればコスパが悪くてできないよ、というようなことも、長い人間の歴史の中ではたくさん、本当にたくさん起こっています。今週真に注目すべきなのは、ちゃんとリクツでわかることの脇にある、リクツではさばけていない部分なのかもしれません。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



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