石井ゆかりの星占い

2022/3/7 - 3/13

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
先週末の6日に金星と火星が山羊座から水瓶座に移動しました。この動きは言わば「クールダウン」感があります。特に闘いの星・火星は山羊座で高揚するため、ここを脱出すると、燃え上がっていた闘志が落ち着き、冷静になる、というイメージが湧くのです(今は本当にこれを願いたいです!)。水瓶座は友情とネットワークの星座であり、未来を見ようとする星座です。ここに、闘いの星・火星と愛の星・金星が入ることで、未来のために新しい、建設的な「闘い」ができるようになれば、と祈るばかりです。さらにいえば、山羊座の後半で冥王星の重力圏にあった二星が離脱することは、強烈な、抗いがたい動きのようなものが「解除される」と解釈できる気もします。

水瓶座に位置している水星は10日に魚座に移動します。水星はコミュニケーションと理知の星ですが、この星は魚座に入ると、持ち味を出しにくくなるとされています。鳥の羽が水に濡れて飛びにくくなるようなイメージです。この時期は論理や合理性よりも、詩のような「心の言葉」のほうが力を持ちやすいかもしれません。この時期「自分こそはもっとも理性的で論理的で知的だ」と感じているなら、それは相当キケンです。その認識こそがおそらく「水に濡れている」からです。

水瓶座から魚座にぎゅっと星が集まっている今、人間集団が望みうる限りの最高の「自由」が追求されてほしい、という気がします。水瓶座は人間集団における個人の権利としての自由を、魚座は制限のない精神の自由を象徴する世界だからです。人間は集団で生きる生き物で、集団に縛られています。それでも、人間はひとりひとりが自由であろうとする生き物でもあります。両者は矛盾しているようにも思えるのですが、地下茎で繋がっています。人間をもっとも不自由にするのは、排除と孤独だからです。本当の愛は、人を自由にするものなのだと思います。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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