石井ゆかりの星占い

2022/8/29 - 9/4

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
乙女座のアツい新月が明けて、物事がより詳細に、細かく展開していく、というイメージの時間帯です。調整し、実務を進め、状況を説明し合いながら、一見混沌とした世界を転がしていく感じがあるのです。ここで中心となるのは「現実」です。いちばんベタな現実、目の前にあるものに拘ることが、この時期を安定的に進んでいくためのカギなのでは、という気がします。

水星は天秤座で、10日からの逆行に向けてすでに減速しつつあります。物事が徐々にスローペースになったり、交渉や相談がなかなか結論にいたらなかったり、ということがあるかもしれません。この時期の水星は木星の対岸で逆行を始めるので、話せば話すほどたくさんの事実が出てきて、どんどん前に進むペースが遅くなる、といった感じもあるのではないかと思います。でも、長い目で見ればそのことは決して悪いことではありません。

今週、金星の動きもとてもおもしろく感じられます。対岸の土星、冥王星、海王星と、ゆるくブーメランを組んでいくのです。膠着状態のヨッドにオポジションが突き刺さるブーメランは、より機動性があるとされています。土星・金星のオポジションが軸になっているので、「悲観を楽観が融かす」ようなイメージが湧きます。土星、冥王星、海王星はあまり陽気ではありませんが、獅子座の金星はいたって陽気です。この陽気さ、明るさが、深刻な3天体の膠着状態を、ぽかんと「動かす」ことになるのでは、という気がしました。

太陽と火星のスクエアは先週の新月の辺りがピークでしたが、今週もオーブ圏内で、アツい状態になっています。現実と向き合い、知力を武器にして、ガンガン勝負したいムードがあります。全体に、この時期は「きちんとまとめる」のではなく、「すでにあるバランスやシステムを取り壊していく」ような流れの中にあります。建設の前には、解体が必要です。今「混乱」のように感じられるのは、解体作業の風景なのだと思います。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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