こんにちは、石井ゆかりです。
先週末に金星と太陽が蠍座入りしましたが、今週は25日、蠍座で日食が起こります。日本からは見えない部分食ですが、金星と重なり合っていて、星占い的には特別な「スタート」のタイミングです。さらに28日には木星が牡羊座から魚座へと逆戻りし、12月20日まで滞在します。逆行は基本的には「スタート」の感じとはかなり違うイメージの動きなのですが、今回は「魚座木星タイム」の第3弾の幕開けということで、逆行のイングレスにも若干のスタート感があるのです。
この木星、蠍座日食の段階では牡羊座に滞在しているということもとても印象的です。というのも、火星支配の蠍座日食の時間、木星もまた火星支配の牡羊座に位置している、という状況だからです。火星は8月末から双子座に長期滞在中ですが、今週30日に逆行開始となります。一方、水瓶座の土星は順行に戻るということで、マレフィックの「選手交代」感もビビッドなのです。これまでがカッカした火星が前に出ていたのが、ここからは厳格な土星が前に出る、といったイメージが湧きます。5月、8月からの火星的な勢いがここで一度ピークに達し、リセットされ、木星や土星といった1年、2年の大きな流れを見渡せる星が強さを取り戻すのです。ロングスパンで物事を捉えやすくなりますし、チャカチャカしていた動きにどっしりした重みが加わり、落ち着いてくる感じがあるかもしれません。
今回の蠍座日食では、重なり合う月も金星もあまりストレートな位置ではなく、エモーションの発露が独特なものになるかもしれません。愛や感情表現の量的・質的コントロールがしにくい感じがあるのです。でも、ムリに制御しようとしないほうがむしろ、その爆発力を削がずにすむのかもしれません。何ごともきちんとした枠組みに押し込もうとしすぎると、どうしてもどこか意外なところから、誰も望まない噴出が起こるものです。お互いに厳しく監視し合い、揚げ足を取られないように必死に守ろう、といった雰囲気も感じられる昨今ですが、今週はそうした「枝葉を気にする」スタンスは、フィットしないのではないかなと思いました。水星と冥王星のスクエアにも、ある種の思い切った勢い、迫力が感じられます。重箱の隅をほじくるようなことよりも、もっと大きなことに向けて爆発的なパワーが解放される、そんなスタートラインになるんじゃないかと思います。
今週はそんな感じです。