石井ゆかりの星占い

2023/4/3 - 4/9

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
今週は6日、天秤座で満月が起こります。木星が位置している牡羊座の対岸での満月で、とてもボリューム感があります。2022年からの一連の牡羊座的「闘い」が今どんな戦況なのかを、象徴的に示すような出来事が起こるかもしれません。ここで勝敗が決まるわけではありませんが、今どちらが有利かとか、どっちに向かって転がりつつあるのかなどが、この時期明確に示される気配があります。
火星は先週から蟹座に入っていますが、蟹座は「最終的な結果」と関係が深い星座です。昨年の半ば以降の「闘い」の「最終的な結果」が、このあたりでかなり明確に予測されるようになるのでは、という気がします。

牡牛座で力を持った金星が、同じく強い海王星と60度を組みます。非常に優しい、美しい、聖歌隊の歌を聴くような雰囲気の配置です。牡牛座の金星は形あるものを、魚座の海王星は形のないものを、それぞれ象徴します。形あるもの、五感に訴えるものに、形のない思いや愛が流れ込んで「触れるようになる」「聴けるようになる」ような配置だなと思います。

話が前後しますが週明け、水星が牡羊座から牡牛座に移動します。移動直後に冥王星とスクエア、さらに土星とセクスタイルを組みます。普段語られないことが語られる、というイメージも浮かびますし、語られたことの後ろには必ず、語られないことが隠れている、という印象もあります。いずれにせよ、表面的なコミュニケーションに収まらないことは確かです。普段とは少し違う「特異的な饒舌」が感じられます。

冥王星も土星も星座を移動したばかりで、星座の最初の方の度数に位置しています。星座の最初の方の度数は、その星座の特性が、ある種「荒ぶる」場所と言われます。まだ制御も統制もされない、その星座のいちばんプリミティブなところがむきだしになり、そこに位置する星は「振り回される」「過剰な動きをする」という見方があるのです。たとえば、産まれたばかりの赤ん坊がとりあえず声を限りに泣き叫ぶようなイメージです。そんな「荒ぶっている」状態の冥王星・土星を水星がひとまず「第一声」として汲み取っていく、そんなコミュニケーションが生じるのかもしれません。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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