こんにちは、石井ゆかりです。 今週はふたつほど、節目的なタイミングがあります。 20日の金環皆既日食、そして21日の水星逆行開始です。
20日の日食は太陽牡牛座入り(穀雨)の日に、ギリギリ牡羊座の圏内で起こります。
東南アジアやオーストラリア方面での金環皆既日食で、日本では西の方で見られる部分日食となります(詳しくはこちら)。
今年は3月22日にも牡羊座の入り口で新月が起こっており、1年に牡羊座で2度新月のレアケースです。さらに今は木星も牡羊座に位置していて、この配置も「スタート」感が強いのです。幾重にも「スタート!」がグリグリと強調されているのですが、特に今回の食は、先月のスタートや昨年からの木星牡羊座タイムに起こった「過去のスタート的出来事」をがつんと背負って行くような、「過去を担う」スタートラインだなという感じがあります。一本線のスタートラインではなく、たとえば競輪のように、スタートに時間的な幅があるイメージが浮かぶのです。
この「幅があるスタート」のイメージは、食の翌日の逆行開始にも感じられます。スタートラインである日食(新月)の次の日から水星が過去に向かって逆行を始めるというのは、とても特徴的です。「前だけを見て一気にスタートを切り、ふり向かない!」というような感じが微塵もありません。むしろ、家を出ようとして、おもむろに振り返り、もう一度家の中に戻って「持っていけるモノはないかな」と確認して回っているかのごとき動きです。
今週は確かに「スタート」の時間なのですが、そこには揺り戻しや一時停止、予定外の方向転換など、かなり複雑な動きが重層的に含まれているように見えます。物事を単純化せず、「あえて保留する」「あえて見守る」「あえてやりなおす」「あえてわからないままにする」「すぐには決めない」ような方針が、今週の流れにフィットするかもしれません。とはいえ、こうした方針は決して、悪いものでも、不快なことでもないと思います。消極的でも後ろ向きでもありません。
潔くあろうとすることや、わかりやすくしようとすること、先を急ぐこと、「予定通り」に拘ることは、確かに悪いことではないのですが、それを優先するあまり、肝心の「中身」がおろそかになるのが、最も避けたいことなのです。
何が「中身」なのか、ということに立ち返り、最も大事なことのど真ん中にいようと頑張ることが、今はいちばん大切なのかもしれません。そのために多少計画が混乱しようが、手続きに支障が出ようが、そこは「コミュニケーションでなんとかする」ことができるのだろうと思います。
「大事なことを大事にするためなら、迷わずスピードを緩める」という方針でスタートを切る。
今週はそんな感じです。