石井ゆかりの星占い

2023/4/24 - 4/30

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
先週21日から水星が牡牛座で逆行を始めています。5月15日まで続く逆行ですが、もともとスローペースな不動宮・牡牛座での逆行なので、かなりモタモタ感が出てくるのでは、と思います。
ただ、今は金星と水星のミューチュアル・リセプションがありまして、水星も双子座ももともとフットワークや移動、「動き」を象徴する星々なので、一見止まっているように見えるけれど中ではものすごく動いている!みたいな感じもあります。ピタッと止まって一点を凝視している人の頭の中が、超高速でグルグル回っているような、そんなイメージも湧きます。

または逆に、すごくたくさん動いているけれど本質的な展開は止まっている、みたいなこともあるかもしれません。たとえばアニメや映画などで、主人公がバタバタと動き回る描写のシーンでは物語自体は動いていない、みたいなことがあります。探偵モノとかで「あちこちキキコミに回っているシーン」みたいなやつです。空振りが延々続いて、その先で、やっと情報を持っている人物に出会う!みたいな展開の時、「空振りが延々続く」ところでは、主人公はものすごく動いているけれど、話は止まっています。ですが、そのシーンが要らないかというと、ぜひとも必要なのです。

水星がいる牡牛座は「五感」の星座で、金星がいる双子座は「思考」の星座です。感じる自分と考える自分が、この時期忙しく「やり取りする」ことになるかもしれません。頭でっかちにならず、さりとて考えナシにもならない、考えて感じて、立体的に現実感や世界観を築いていくことができる時なのかなと思います。そういうやり取りの最中では簡単に答えや結論が出ませんし、咀嚼する時間が必要です。今の「スローペース」は、そうした作業にも寄与するだろうと思います。

月は新月のあと、膨らんでいくフェーズに入っています。また、今3星集合の牡牛座は来月水星逆行明けに木星を迎える場所であり、「少し先の未来」がグリグリ強調されています。少々フライング気味に、いろいろなことを始めたり試したりしている人も多そうです。進み方はゆっくりしていても、若干混乱していても、迷走気味でも、その内側で確実に何かが「育っている」時です。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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