石井ゆかりの星占い

2023/5/1 - 5/7

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
水星逆行中で、あれこれ混乱している人も少なくないかもしれません。今回は天王星と同座の逆行なので、混乱や停滞の中にキラキラした「驚き」が交じっています。普段とは違ったことをいろいろやってみたい!という思いが湧いてきて、自分でも不思議な感じがするかもしれません。
「気持ちや意志があって、行動がある」と考えられがちですが、少なくとも今は、いつもと違う物理的な動きや現象が起こり、それを自覚して「あ、自分はいつもと違う気分なのかもしれない」と気づく、といった展開が多いかもしれません。物事の順序、認識の順番が、この時期はひっくり返りがちなのです。

6日は蠍座で月食が起こります。火星が蟹座にあり、木星が牡羊座にある今、普段以上に熱くボリューム感のある月食と言えます。現象としてはいちばん薄い半影食なのですが、星占い的にはメチャクチャ濃くて熱いイメージの食なのです。非常にエモーショナルですし、隠れていたことにパーンと光が当たりますし、さらに、力や所有、支配のあり方が今どのようにシフトしつつあるか、ということが明るみに出る感じがします。勝ち取られたもの、奪われたもの、取り戻しつつあるものなど、手から手へと動いている力の様相にスポットライトが当たります。

全体にスピード感はまったくありません。その一方で、何か掘り起こされるもの、蘇るもの、過去から引っ張り出されるものが多そうです。「蘇生」するもの、息を吹き返すもの、なくなったと思っていたのに、ちゃんとあるもの。目の前に見えなくなったからといってこの世からなくなってしまうわけではないものが、世の中にはたくさんあります。たとえば「ゴミ」もそのひとつです。決して単純に通り過ぎてしまうことのできないものたちが、声を上げているような時間帯です。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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