石井ゆかりの星占い

2023/10/23 - 10/29

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。

24日、太陽が蠍座に入ります。「霜降」です。太陽は天秤座では少々持ち合いが出にくいとされており、これ以降はリーダーシップが機能しやすくなるかもしれません。蠍座に太陽、水星、火星が集合し、鉄火な様相です。対岸には木星と天王星というパワフルな2星が対峙していて、とにかく濃密です。力と力の拮抗、所有権や支配権の拮抗、物理的な、絶対的な対峙を感じさせる形です。

ただし、乙女座の金星はこれをなんとか、現実的に調停しようとする位置にあります。また、魚座の土星、海王星も、押さえつけられようとするものの上げる声を感じさせます。 また、このところ長く、海王星と冥王星が60度を組んでいます。どちらも星座の終わり近い度数にあり、積み重ねられた「歴史」「記憶」を感じさせる配置です。力の記憶、涙の記憶、というイメージが浮かぶ形です。 ただ、この時期の配置は、乙女座金星・蠍座ステリウム・山羊座冥王星・魚座2星・牡牛座2星と、すべて60度で刻まれています。60度はコミュニケーション、やり取りの形です。この60度のくり返しに、話ができないわけではない、ということに、希望を見いだしたい気がします。

29日、牡牛座で月食が起こります。部分月食で、未明ですが、日本からも見ることができます。 木星の近くで起こる、イグザルテーションの食で、何か素敵なこと、喜びや希望を願わずにいられません。 牡牛座-蠍座にそれぞれ強い星が集まり、そこで食が起こるという、どこまでも濃密なターニングポイントです。特に経済活動、あるいは物資にまつわることについて、大きな転換点が訪れる可能性もあります。財とモノを巡る状況に、強い変化が起こる気配があります。

月食はいわば「特別な満月」です。一度欠けてから光を取り戻すことから、「再生」を象徴するという読み方があります。今回は特に木星と天王星と同座しており、強い意外性が感じられます。今は世界中の人々がそれぞれに、暗い未来を思い描かざるを得ないような状況にありますが、そんな予想を裏切るような「ミラクル」が起きてほしいと、星に祈るばかりです。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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