石井ゆかりの星占い

2023/11/13 - 11/19

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。

今週はまず13日、蠍座で新月が起こります。パワフルなオウンサインの火星とほぼ重なり、対岸に天王星がぴたりと位置している、非常に鉄火な、インパクトの強いスタートラインです。穏やかさ、やわらかさは少しもありません。張り詰めた緊張感、その先の爆発力、止められないほどの勢いを感じさせます。
奪われることへの怒りや守られるべき権利、何が自分のもので何がそうでないかということへの非常に敏感な心情に、強いスポットライトが当たっています。そこから行動が起こされ、何かが始まります。

世界が目を覆うばかりの戦闘と惨禍、苦痛、それへの激しい感情、そして議論の嵐に巻き込まれている今、この火星・天王星のオポジションの配置は正直、頭を抱えたいような気がします。ただ「変えようがないと思えた状況を、ブレイクスルーしてゆく」「新しいパワーバランスに向けて、古いバランスを超克する」というふうに捉えることができるとすれば、それは何より願わしいことだとも思えます。天王星は改革と自由の星であり、火星は闘いの星であると同時に、突発性を象徴する星でもあります。この二星の組み合わせには、幾重にも「意外性」が詰め込まれています。多くの人々の抱く破滅的な予想が「当たらない」のだとすれば、それは望ましいことだろうという考え方もできそうです。

金星は天秤座に位置しており、火星同様こちらもオウンサインです。水星は射手座に入っており、ちょっとチャカチャカしていますが、とにかく対話が「開かれる」イメージも浮かびます。この金星と水星の配置は、開かれた交渉や対話のイメージです。個人の生活においても、ある種の緊張感があったとしても、「話はできる」状態、チャネルが開かれた状態にはあるのかもしれません。とにかくたくさん考え、話をして、人間の「関わる力」「思考する力」を活かしたい時だなと思います。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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