石井ゆかりの星占い

2023/11/27 - 12/3

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
今週はまず、27日の双子座の満月から始まります。射手座の太陽・火星とオポジション、少しゆるいですが土星も入れるとTスクエアの満月で、風雲急を告げる、といったスリリングなターニングポイントになりそうです。
星座のアタマあたりの度数は、その星座のもっともプリミティブな、もっと言えば未分化なエネルギーを担っていると言われます。ここにある星は、その星座のいちばん「荒ぶっている部分」を体現するわけです。さらに言えば、双子座は「嵐」と関係の深い星座でもあり、この満月に火星や土星が組んでいくのは、相当以上に鉄火な、荒ぶる状況を感じさせます。不満や怒りが爆発したり、すでにある形やバランスを後先考えずひっかき回してぶち壊したりするような、そんなイメージも浮かびます。「暴発」感があるのです。調整されない、荒削りな、むき出しの意志です。たとえば、優れたプレーヤーはルールの解釈が巧みです。ルールを守るのではなく、ルールを使ってゲームを進めます。この時期の配置は、たとえばそんな、強烈なゲーム巧者を想起させます。「そんなやり方はずるい!!しかし、たしかにルールは違反していない......」みたいな感じです。どんなだ。
これまであれこれ忖度してなかなか動けなかった人、あちこちに気を遣って言いたいことが言えなかった人は、今週、そんな気遣い、忖度を自分からぶち壊して、言いたいことを怒鳴れるかもしれません。「何も壊さないようにすることで、自分自身が壊れてしまう」ような状況だったなら、ほかのすべてを壊してでも自分を守ろう、という勇敢な選択ができるかもしれません。

1日、水星が山羊座に移動します。水星は射手座では「流言飛語」っぽい感じがあるのですが、山羊座に入るときりっと引き締まって、きびきびしはじめます。実務の達人!みたいな雰囲気を纏います。このところちょっとコミュニケーションや普段の任務に散漫さがあったなら、月明け以降はビシッと軌道修正できそうです。ただ、水星はこのあと13日から逆行して、もう一度射手座に戻ります。そろそろ逆行に向けて減速が始まるので、物事の進み方は、遅くなっていくかもしれません。焦らずどっしり構えたいところです。

週半ばまでは射手座に3星が集まり、すでに魚座にも2星あって、木星管轄下に5星が集合することになります。ルーラーがオウンサインに入っている牡牛座のテンションがじわっと上がっている気がします。射手座と牡牛座はインコンジャンクトの位置関係で、このかたちは「予想外の展開」「予想の斜め上をゆく展開」「今まで見えていなかった条件の浮上」「軌道修正」的なものを感じさせます。まっすぐ行くはずだったのが、いきなり角を曲がり始め、思わぬ方向に展開し始める、そんなこともあるのかなと思います。「すでに決まっているルート・スケジュール」にこだわりすぎず、柔軟に変更を重ねていくことで、流れを捉えやすい時だろうと思います。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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