石井ゆかりの星占い

2024/2/19 - 2/25

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
今週19日は太陽が魚座入り、暦の上での「雨水」です。魚座には現在、土星と海王星が位置しており、さらに23日には水星も魚座入りします。水瓶座から魚座へと、星の集まりが移動していくようなイメージの時間です。さらに週末24日には乙女座の満月で、ここも「節目」感が強調されています。先週と今週で、大きく流れが変わる感じがあるかもしれません。

週末の満月は魚座の太陽・水星・土星の集まりからの乙女座満月で、非常に真面目で、真剣な雰囲気があります。乙女座-魚座は「癒し、救済、治癒、ケア、サポート」などに関係の深いラインですが、こうしたテーマについての「責任」にスポットライトが当たるかもしれません。ケアやサポートは「優しさ」「思いやり」と結びつけられがちですが、実際には重い責任や専門的な知識、冷静さ、客観性、強さや厳しさなどが必要な分野です。愛や癒しといった世界の中にある厳しさ、真剣さ、骨格のような「かたさ」が、今週末あたりの大きなテーマとなるかもしれません。

一方、水瓶座にもまだまだパワーが詰まっています。冥王星、金星、火星が集い、金星と火星がコンジャンクションします。この重なりは牡牛座木星とスクエアで、とてもホットでボリューム感があります。金星は愛、火星は情熱、木星は拡大と膨張の星ということで、ものすごくエモーショナルで、貪欲で、何か「良いもの・理想をとことん追求しよう」という強い意志を感じます。
とはいえ、金星と火星は「愛と情熱」でエモーショナルなのですが、水瓶座は論理の世界で、エモーションをエモーションと見なさないような、少々ひねった部分があります。「それが愛と情熱である」ということが、この時期は少しわかりにくいかもしれません。
前述の乙女座満月と、この金星・火星の「くせ」には、通じるものがあります。つまり、愛や優しさが「それっぽい形」では表れないということです。ガミガミ怒っている人がいちばん優しい人だったり、ツンツンしている人がいちばん熱い人だったりする、といったややこしさが、今週は散見されるのかも......という気がします。多分、受け取る側が表面的な「見え方」だけに気を取られないことが、とても大切なのだと思います。物事の本質を常に捉えようとする姿勢が重要です。たとえば「リア王」の世界観です。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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