石井ゆかりの星占い

2024/3/18 - 3/24

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
今週は20日、太陽が牡羊座入りします。つまり春分です。春分は星占い的な1年のスタートラインで、とてもフレッシュなタイミングです。先週10日に新月が起こり、同日、水星も牡羊座入りしましたが、さらに今週太陽が牡羊座に入って、「春!」「新しい時間!」の雰囲気が加速していきます。

ただ、魚座にも結構長い間テンションがかかり続けるのが、今年の春分近辺の特徴です。特に今週は金星と土星が重なりあい、不思議な緊張感が生まれます。愛の星・金星は魚座でとても強くなる星です。一方の土星は冷却と制限、時間の星です。両者は若く優しい人と、年老いた厳しい人のように、かなり対照的です。2星が重なり合うことで、魚座のテーマである「過去」や「救済」に対する対照的なアプローチが交わり合う、というイメージが浮かびます。たとえば、弱った状態にある人に、甘く優しいアプローチをすべきか、それとも甘やかさずに厳しくすべきか、という議論には、結論がありません。多分、どちらも大切な観点なのです。
今週はその両者に、ある種の交流が生まれます。あるいは、融合が生じます。これはおそらく「バランス良く配合」といった感じではなく、ある種、針を振りきるようなラディカルな部分を含んでいるだろうと思います。魚座の「バランス」は、天秤座的な「バランス」とは、かなりイメージが違うのです。言うなれば、既存の物差しや秤を無効化するのが、魚座的な「バランス」です。

火星が23日に魚座入りします。古い時代からのマレフィックが魚座にふたつ揃うことで、ある種の厳しさ、厳格さ、断罪、ストイシズムのようなものにスポットライトが当たり始めます。魚座は「過去」と関係の深い星座です。これまでの経緯が厳しく省みられ、見るべき傷にスポットライトが当たります。傷を治療する医師は、傷口を明るく照らします。そして、よく見ます。それに似たことが今週末以降、起こっていくのかもしれません。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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