石井ゆかりの星占い

2024/3/25 - 3/31

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
23日に火星が魚座入りしたので、先週と今週はガラッと雰囲気が変わります。さらに週明け25日は天秤座で月食が起こります。これも、「週明けと同時に空気が変わる」ことを示しています。

25日の食は、うっすらとした半影月食ですが、日本からも見えます。月の出にはすでに月食状態です。月食は「特別な満月」でロングスパンでの物事のピークです。この週明けになんらかの「山を越えていく」ような展開があるかもしれません。今は魚座から牡羊座に星が集まっており、牡羊座の支配星が魚座にあって、水星は4月2日からの逆行に向けてすでにペースを大きく落としています。満月は「満ちる」時ですから、「これまでの経緯」を背負っています。ドラゴンテイル側の月食なので、さまざまな意味で今回の食は「過去」との結びつきが強く感じられます。ひと山越えていこうとする新たな展開ではあるのですが、そこに「これまでのこと」がぎっしり詰まっているのです。むしろ「これまでのこと」に強い光を当て、注目し直す、ということが、今回の月食のメインテーマと言えるかもしれません。少々フライングですが、次の4月9日の日食も、「新しい始まりと振り返り」の両方の象意を色濃く含んでいます。過去を吹っ切って未来に向かう!という切り替え感はなく、むしろ、未来に向かうためにはちゃんと過去を見つめ直さなければならない、という教えさとしのようなものが感じられます。

先週も触れましたが、火星が魚座に入って土星と並び、なかなかのハードな配置となっています。誰もが背負っている重荷があり、抱えている傷があります。そのことにどう向き合うか、ということが、とても重要なテーマとなるはずです。「誰がいちばん傷ついているか」を競うことはできないはずです。あらゆる傷や痛みは、ひとつひとつ、絶対的に扱われることを必要としています。そこに人間同士として、どのように向き合うのか。すべての境界線を越えて、問いかける時間になれば、と、祈るような思いです。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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