こんにちは、石井ゆかりです。
先週末に金星が牡羊座入りし、さらに今週9日、牡羊座で日食が起こります。アメリカやメキシコの一部で観測できる皆既日食で、星占い的にもとてもパワフルです。
水星逆行中、魚座に牡羊座の支配星である火星が位置していてそこに土星が重なるという、幾重にも「過去、記憶、振り返り、遡り」が強調される中での「特別な新月」で、スタートラインと過去の経緯がぎゅうっと凝縮されたような状態になっています。すべてを吹っ切って未来に向かうような「スタート」ではなく、過去のすべてを背負って、引き受けたうえで、じっくりと踏み出す非常に重みのある一歩が、この月食なのかなと思います。軽やかさや単純さは微塵もありません。十分に知った状態で、忘れられないことを胸いっぱいに抱えた状態で、そのうえで未来へ向かう、最初の一歩です。
金星は牡羊座ではあまり持ち味が出ないとされていますが、魚座の火星とやり取りがあり、愛や情熱、怒りや慈しみがここに、増幅しながら渦巻いています。膨大な感情、エモーションがあり、そのうえで牡羊座らしい、ごく前向きなアクションが生まれます。
「経済合理性」が金科玉条のように尊ばれる世の中ですが、少なくとも今は、物事をそこから理解するのは難しいかもしれません。牡牛座木星も天王星にアプライ中で、ここでも「(かつての)経済合理性の解体」が示唆されています。
損得以外の物差しを使うとしたら、何を使えばいいのか。そのことを今、多くの場面で問われているような気がします。
今週はそんな感じです。