石井ゆかりの星占い

2024/6/3 - 6/9

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
3日に水星が「自宅」である双子座に「帰還」します。これで双子座に4星集合となり、さらに6日、双子座の新月で5星集合、風の星座に6星が集まります。ほんの2週間前に牡牛座にぎゅっと星が集まっていたのを思うと、非常にメリハリが効いています。コントラストがはっきりしています。大地にどっしりと腰を下ろしたような状態だったのが、今では大きく翼を広げて、空に飛び立っているのです。

今週は双子座新月、木星が双子座入りした直後の新月ということで、幾重にも「スタート」感の強いタイミングです。双子座はコミュニケーション、移動、交通、知的活動全般、マーケットなどを象徴する星座です。「旅に出る」タイミング、あるいは「話し始める」タイミングと言えます。新しいニュースが世界を駆け巡る、というイメージも浮かびますし、新しい交渉が始まる節目にもなるのかもしれません。力を持つ人々の選ぶ言葉が変わり、世の中の論調が変わり始める気配もあります。新しい風が吹く時です。

双子座は反抗と破壊の星座でもあります。まとめよう、ととのえよう、まもろう、とする動きを、メチャクチャに吹き散らすような風が吹いてもおかしくありません。
「そんなことは、費用対効果が見合わないから、誰もしない」という言説がよく聞かれます。でも、まったくの非合理な行動を、人間はしばしば選択します。そんなとき多くの人は「計算を間違ったのだろう」「一時の感情に突き動かされてしまったのだろう、こんな結果になると知らなかったのだろう」などと考えます。たしかにそういう場合もありますが、それだけではないことも、よくあります。わかっていて、わかったうえで、それでも「ぶち壊してみたい」という意志を抱く場合が、人生にはあります。双子座は理知の星座なのですが、その一方で、「合理的計算」にまったく囚われずに行動できる星座でもあります。今週の双子座大集合の星々を見るに、「合理性」では説明できないものが動き出しているのでは、という印象を受けます。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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