石井ゆかりの星占い

2024/6/24 - 6/30

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
太陽が先週蟹座入りして蟹座に3星、魚座の2星とあわせて水の星座に5星となります。26日から28日は月も魚座入りで、さらにジャブジャブします。日本はちょうど梅雨時で、このジャブジャブ感がお天気ともぴったりです。心の中に湧き上がるエモーションが、支流を集めて流れる大河のように、どーんとその姿を現します。
感情には、たとえば「大きな声を出されてびっくりする」ような、その瞬間いきなり生じるものもあります。一方、長い時間をかけて醸成される感情もあります。付き合いが長いからこそ、裏切られれば深く傷つきます。遠い過去のことでも、繰り返し思い出し続けていれば、まるで昨日のことのようにリアルです。「長い間その感情を抱き続けていた」という事実自体が、その感情に大きな力を付与します。この時期の水の星座の「感情」は、土星、海王星を通して「過去」に深く根を下ろしています。「昨日今日のことじゃないんだぞ」という凄み、威厳が含まれているのです。

水の星座のトラインの間に、牡牛座の火星と天王星が挟まっています。たとえば「先祖伝来の」という言い方がありますが、「それは誰のものか」という判定をする際、過去の時間を必ず振り返ることになります。長い時間をかけて醸成されてきた感情と、「モノ」である土地や建物や山河や「お宝」やその他さまざまな物質・条件が結びつき、「それは誰のものか」が主張されます。そうした争いの中では「飛び地」のような、不思議な線引が行われることもあります。人間の心の動きが、そんな現象を引き起こすのです。

どんなルールも、どんなリクツも、それが生まれる時には必ず、人間の感情の作用があります。そのルールを「欲しい」と思う気持ちは、感情です。その感情の在処まで遡らなければ今、選択できないことがたくさんあるのかもしれません。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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