石井ゆかりの星占い

2025/9/1 - 9/7

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
この占いは「週」で区切ってあるので、7日までの占いとなるのですが、この時期の星の動きを考えると、「8日まであればなあ!」と思うのです。
なぜなら今週1日、土星が魚座に引き返します。そして8日、同じ魚座で月食が起こるからです。
このふたつの魚座の動きは、非常に強い転換点を感じさせます。
どちらも少し似たニュアンスを持っています。
一度深く潜って、そのあと新たな輝きを取り戻す、というプロセスだからです。
月食は一度月光が消え、再び甦ります。
土星は一度魚座に、つまり過去の世界に戻り、来年2月に再び、新しい世界である牡羊座に進みます。
この、「一旦沈んで、その後浮かび上がる」という意味合いが、似通っているのです。

魚座自体が「過去」と関係のある世界です。
救済と犠牲も、魚座のテーマです。
この時期、動きの速い星々は魚座の対岸側にあり、過去に起こったことについて対話する、協議する、解釈する、といった動きが見られます。
これまでの経緯を「対象」として見て、そこに新しい意味を与え、今後の扱いを取り決めていく、といった流れがありそうです。
過去は放っておけば、時間の流れの中に埋もれ、見つからなくなってしまいます。
私たちは多くのことを、実に簡単に忘れてしまうからです。
忘れたくないことを石に刻んでも、風雨にさらされた石は長い時間をかけて削れ、いずれ刻まれた言葉はひとつも読めなくなってしまいます。
私たちの記憶を保つのは、対話です。
そのことについてずっと話し合うことで、記憶が保たれます。
今週はそんなことが、ひとつの大きなテーマとなるのかもしれません。
忘れてはいけないことを忘れないために、話し合える時間となりそうです。

ちなみに来週もう一度書きますが、今回8日の月食は皆既月食で、日本からも深夜ですが、見られます。
詳しくはこちらをどうぞ。
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/13807_ph250908

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



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