魅惑の深夜食堂へようこそ。〈和食編 #02〉 和牛の最中って？ 若き料理人のセンスが光る割烹料理。

少しの罪悪感を味わいながらも、おいしい料理で一日を締めくくるのは、とっても素敵なこと。23時でもオーダー可能なとっておきの深夜食堂を、ジャンル別にご紹介。斬新な発想に満ちた話題の割烹料理の店は、おつまみコースが用意されているのもうれしい。

その日仕入れた貝をカウンター越しに選んで、食べたい調理法でオーダーすることも可能。

JAPANESE　割烹 一楓｜代々木上原

2016年7月、住宅街にひっそりとのれんを掲げた、小さな店ながら早くも食通の間で噂になっている割烹 一楓。地元石川県と都内のホテル、和食店で腕を磨いた店主の岩崎憲治さんが生み出す料理は、仕事が丁寧で美しいのはもちろん、新鮮な発想に満ちている。その代表と言えるのが「和牛と野菜の白和え最中」。片手でカジュアルにいただける贅沢なつまみだ。料理はメニューから1品ずつ注文することも可能だが、全12品のおまかせコースもおすすめ。カウンターで心地よく酔いたい人は、全10品のおつまみコースをどうぞ。

料理はすべておまかせコース￥8,800から。牛肉の旨味、白和えの優しい塩味、甘辛いタレが絶妙にマッチした「和牛と野菜の白和え最中」。

左：カボチャの甘味が口いっぱいに広がる「南京豆腐 出汁醤油 山葵」。ぷるんとした食感もたまらない。
右：酒肴としても最高な「煮アナゴと賀茂ナスの揚げ出し」。岩崎さん自らが選んだ器も、料理とともに楽しみたい。

赤出汁付き「旬の炊き込みご飯」。取材時はサンマとマツタケとイクラ。「山ワサビ茶漬け」など、ご飯ものが充実。

＊『フィガロジャポン』2016年12月号より抜粋

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