パーティシーズンは、ポルトガル料理でおもてなし。#03 素朴な味わいの定番デザートを、甘さ控えめにアレンジ。

Gourmet 2018.12.21

「フィガロジャポン」2月号(12月19日)のポルトガル特集に連動したレシピ紹介の3回目。「緑のスープ」「豚とアサリのアレンテージョ風」に続けて紹介するのは、デザート天国ポルトガルで親しまれている「天国のクリーム」。

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ナタシュ・デ・セウ(天国のクリーム)
Natas de Ceu

ポルトガルの食事に、デザートなしなんてあり得ない。たとえランチでも、必ずデザートが付いているのが当たり前だ。

なんともロマンティックな名前のこのお菓子は、軽やかで優しい口当たりの冷たいデザート。ふんわり軽いホワイトクリームと、こっくりした黄色い卵黄ソースのコントラストに、間に挟んだ砕いたビスケットがいいアクセントになっている。しっかり冷やして、白、黄、茶の層を一緒に口に入れて楽しみたい。

眩しいほどに黄色い卵黄のソースは「ドース・デ・オーヴォシュ」と呼ばれ、ポルトガルのさまざまな伝統菓子に形を変えて登場する。ポルトガルのデザートはどれも非常に甘いが、このレシピは日本人向けに、できるだけ甘さを抑えている。ちなみにポルトガルのお菓子には、市販の「マリービスケット」を使うレシピがたくさんあり、これもそのひとつ。身近な素材だけで作ることができるのもうれしい。

材料(85mlのグラス4個分)

 

■卵黄クリーム(ドース・デ・オーボシュ)
卵黄 2個分        
砂糖 大さじ2
水 大さじ2
レモンの皮 1片

 

■ホワイトクリーム
A  卵白 2個分
  砂糖 大さじ2/3

 

B  生クリーム 65ml
砂糖 大さじ2/3

 

マリービスケット(細かく砕く) 4枚

作り方
1.卵黄ソースを作る。ボウルに卵黄を溶く。小鍋に砂糖と水、レモンの皮を入れて中火にかけ、煮立たせて濃いシロップ状になったら、少しずつ卵黄に加えてよく混ぜる。これを鍋に戻し、ごく弱火で絶えず混ぜ、とろみをつける。とろみがついたら火からおろし、しっかり冷ます。
2.ボウルに<A>を入れ、しっかり角が立つまで泡立てる。
3.ボウルに<B>を入れ、しっかり角が立つまで泡立てる。
4.<3>に<2>を加え、さっくり混ぜる。
5.器に砕いたビスケット、<4>を交互に重ね、最後に<1>をかける。

作り方のコツ
★ホワイトクリームはしっかり泡立てた卵白と生クリームを優しく合わせ、空気を含んだ状態をキープすることが大切。

デザートとともに愉しみたい、ポルトガルならではのワイン。

photos:JUN HASEGAWA, réalisation:SAORI BADA

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