今日のプチデジュネ、デジュネ、ディネ。#08 おつまみみたいな和朝食から、一日をスタート。

Gourmet 2020.05.14

外出自粛が続き、誰もがおうちご飯を作る機会が増えているはず。
料理上手なあの人は、どんなおうちご飯を作っている? フィガロでおなじみの料理家やフードコーディネーター、フードライターたちが、とある1日のプチデジュネ(朝食)、デジュネ(昼食)、ディネ(夕食)を紹介します。「平野由希子の季節のおつまみ」で連載中の平野由希子さんの普段のご飯、2日目は和食メインな一日をお届け。


写真・文/平野由希子

petit déjeuner

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目が覚めた時に「納豆食べたいな」と思ったので、今朝は和食。朝食はいつもそんな風にして決まります。納豆に香菜のざく切りとミニトマトを加え、添付のタレとお酢をほんのひと垂らし。ご飯が進むというよりはおつまみ向きの味付け。最近のお気に入りの食べ方です。ご飯は黒米を加えて、お味噌汁はアボカド、吸口に黒胡椒を。左奥はゴボウの酢醤油漬け。その手前は出汁を取った煮干し、こちらも酢醤油に漬けておいたもの。これはこれでいいつまみになります。あ、朝ご飯でしたね。

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déjeuner

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朝ご飯をしっかり食べたので、あまりお腹が空かず、デジュネというより、“goûter(グテ)”おやつの時間。最近は家でパンやお菓子を作っている人が増えたようですが、ご多分にもれず、私もです。酒粕をたっぷり入れたケーキを焼きました。コーヒーとイチゴとともに。

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dîner

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夜ご飯はフレンチ。作り置きのレンズ豆のサラダと紫キャベツと新ショウガのピクルス。ワインを飲みつつ、作ったのはフランス風のハッシュドビーフ、ハヤシライスの起源ともいわれているミロトンという名の料理です。トマトベースでピクルスを加えて煮込みます。牛肉は柿木畜産の短角牛を取り寄せてストックしておいたもの。付け合わせのご飯はバターライスに冷蔵庫に残っていたルッコラの軸を加え混ぜました。今夜もワインが進みます。

平野由希子

フランス料理とワインを愛する料理研究家。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2015年にフランス農事功労章を叙勲。近著に「ずっと使ってきた私のベストレシピ  平野由希子のル・クルーゼ料理」(KADOKAWA刊)「和つまみ 呑ませる料理×合わせたいお酒」(ナツメ社刊)がある。instagramは@8yukiko76hirano  料理教室cuisine et vin主宰。www.yukikohirano.com

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photos et texte : YUKIKO HIRANO

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