パリからのベジレシピ便り パリからお届け! 野菜たっぷりスパイシーウドン。

Gourmet 2020.05.28

SACHIYO HARADA

日本の緊急事態宣言は解除されたけれど、まだまだステイホームな気持ちで過ごす日々も続きそう。そこで、ロックダウンを体験した、パリ在住の料理クリエイター原田幸代さんによる、野菜を使ったステイホームにおすすめなレシピをご紹介。まずは「スパイシーウドン」から。


フランスの約55日間のロックダウンが続いた間、友人たちに「何してるの?楽しみは何?」と尋ねると、ほとんどの人が片付け、本や雑誌の整理、そして食べること!という答え。

いつも仕事が忙しくて、あまり料理しない女友だちが「実は料理の才能があった自分を発見したわ!」と言ってインスタグラムを始めたり、簡単なお菓子を一緒に作るだけで「子どもがこんなにも喜んでくれるなんて知らなかった」と感激していた若いパパ。「最高においしいガトーショコラができたんだ!」と自慢していました。

私のまわりでは、パートナーや家族とおいしいものを分かち合うことが、不安な暮らしのなかで大きな助けになっていたのを感じます。

パリの外出制限は先日解除されましたが、巷では、まだまだステイホームの気分。レストランが閉まっているいま、ちょっとした料理ブームが起こっています。
外出がままならない最中、ウェブで料理教室を始めた友人を見ていて、ああ、私も皆さんと何か料理で分かち合うことができないかしら?と考えていました。

そこで、フランスで出版した拙本『La Cuisine Végétarienne(ラ・キュイジーヌ・ヴェジタリアン)』の中から、日本で手に入るもの、家にある食材を使って簡単に作れるレシピをご紹介したいと思います。おうちで楽しんでもらえるとうれしいです!

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「スパイシーウドン」
Spicy Udon 

【材料(2人分)】

  • ウドン乾麺(写真は米粉フォーの乾麺を使用) 200g
  • ナス 1個
  • パプリカ赤 1個
  • ズッキーニ 1個
  • 赤タマネギ 1/4 個
  • 干しシイタケ(戻し汁を40cc使う) 4枚
  • ショウガ(みじん切り) 大さじ1
  • ピーナッツ 30〜40g
  • パクチー(又はパセリ、シソなど) 少々
  • レモン 1/2個
  • ゴマ油 大さじ1~2

【味付け調味料】

  • 味噌 大さじ2
  • パプリカパウダー 大さじ1/2
  • リンゴジュース(又はみりん) 40cc
  • コチジャン 少々
    *お好みでメープルシロップ(又はハチミ
    ツ) 大さじ1

【作り方】

  1. 干しシイタケを全体が浸るくらいの水で戻して薄切り。戻し汁は取っておく。
    ピーナッツを強火のフライパンで煎り、冷めたらビニール袋に入れ上から瓶などで押し砕く。
    赤タマネギはスライサーで薄切りし、15分ほど水に晒す。ナスとズッキーニは7mmくらいの厚さの輪切りにしてから半月に。パプリカは1cmくらいの幅に縦切り。
  2. シイタケの戻し汁40ccの中に、味付け調味料を入れて混ぜる。
  3. ウドンを茹で始める。茹で上がったら湯を切っておく。
  4. フライパンに、ゴマ油大さじ1、ショウガを入れ中火で炒めて香りが出てきたら、ナスを炒める。干しシイタケ、パプリカ、ズッキーニを加えて軽く炒め、2. を加えて蒸し煮にする。全体に火が通ったら出来上がり。
  5. 皿の上に、ウドン、具をのせて、赤タマネギ、ピーナツ、パクチーをちらし、レモンを添える。

*コチジャンの代わりに、豆板醤、ハリッサ、タバスコなどを入れても。
*フランス人向けに作ったレシピですが、みりんを入れたいところに、そもそもみりんってなに?どこで買えるの?と一般のフランス人にはなじみがなく、代わりに、リンゴジュースを使ってみましたが、甘味と酸味が味噌によく合います。
*野菜は季節のもので。これからの夏野菜最高です!

SACHIYO HARADA
料理クリエイター

長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。2016年春、ベジタリアン向けの料理本『LA CUISINE VÉGÉTARIENNE』をフランス全土と海外県、ベルギー、スイス、イギリスなどのヨーロッパ各地で発売。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
Instagram : @haradasachiyo
 

photo et texte : SACHIYO HARADA

料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
近著に映画の料理を紹介した本『La cuisine japonaise à l'écran』(Gallimard社)と『Le Grand manuel de la cuisine Japonaise』(Hachette-Marabout社)がフランス全土と海外県、ヨーロッパ各地で発売。
Instagram : @haradasachiyo

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