パリからのベジレシピ便り パリからお届け! ヘルシー、ソバサラダの作り方。

Gourmet 2020.05.30

SACHIYO HARADA

日本の緊急事態宣言は解除されたけれど、まだまだステイホームな気持ちで過ごす日々も続きそう。そこで、ロックダウンを体験した、パリ在住の料理クリエイター原田幸代さんによる、野菜を使ったステイホームにおすすめなレシピをご紹介。2回目は「ソバサラダ」。


パリのロックダウンが始まってから、どこでも同じようにスーパーから小麦粉が消えましたが、数日後、売り場に戻ってきました。さすがは自給率高き農業国。

突然、流通がストップして呆然としていた野菜や果物の生産者を救ったのは、ランジス(築地のような卸売市場)の人たち。”フランスの農家を守るために私たちは休まない”と市場から直接、宅配をする活路を見いだしました。そして、マルシェ、商店、ネットでも同じく。

災難や困難に出合った時に、フランス人が必ず口にする言葉“ソリダリテsolidarité”(連帯)。
イザとなると、団結する頼もしい人たちです。

私たちが消費することが農家を助けることにもなるのね!と思い、早速注文しました。

荷物が届いて、ふと気が付いたのは、これほどまでに食べ物をありがたいと感じたり感謝の気持ちを持ったことがなかったということ。作る人、トラックで運んでくれる人、家まで届けてくれる人……なにもかもすべて人の手によってなされているものだったのに、当たり前に買えて当然のように食べていた。

そう思うと、どんなものでも粗末にしてはいけない、大切にしなくては!と思いました。

今日は、フランスで出版した拙本『La Cuisine Végétarienne(ラ・キュイジーヌ・ヴェジタリアン)』の中から、家にある材料で作ってみたものをご紹介します。
ぜひ、おうちの冷蔵庫にあるものでアレンジして楽しんでください。

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「ソバサラダ」
Salade de Soba  

【材料(2人分)】

  • ソバ(乾麺) 160g
  • 木綿豆腐 1丁
  • 片栗粉 適量
  • ニンジン 1/2本
  • アボカド 1個
  • ベビーリーフ(ルッコラ、レタスなど) 少々
  • 乾燥ワカメ 大さじ1~2
  • 白ゴマ 少々
  • オリーブ油(又はサラダ油) 大さじ3

【おろしソース(作りやすい分量)】

  • 醤油 80cc
  • 穀物酢(又は米酢) 大さじ2
  • リンゴジュース 60cc
  • リンゴ 100g
  • タマネギ 40g
  • ニンニク 1/2片
  • ショウガ 20g

【作り方】

  1. 豆腐の水切り長い方向に2等分してから1cmくらいの厚さの四角形に切り分ける。平たい皿かバットにキッチンペーパーを敷き、豆腐を並べて上にもキッチンペーパーをのせる。少し傾斜をつけて30分ほど置く。
  2. おろしソースの準備…リンゴ、タマネギ、ニンニク、ショウガをすりおろす(おろし器を使うか、材料をすべて合わせてバーミックスで撹拌)。ソースの材料をすべて瓶の中に入れてなじませる。
  3. 乾燥ワカメを水で戻して、水気を切っておく。ニンジンの皮をピーラーで剥き、そのまま皮を剥くように細長くカットしていく(ヌードル状に)。アボカドの皮を剥いて食べやすい大きさに切る。
  4. 水切りした豆腐をさらにキッチンペーパーで押さえて水気をとり、片栗粉をつけてフライパンに油を入れて(やや多め)少し色が付くまで焼く。
  5. ソバを茹で、水にさらし、水気を切っておく。
  6. 皿の上に、ソバ、野菜、ワカメ、豆腐の順にのせて白ゴマを振りかけ、おろしソースを添える。

*今回は、手持ちの生のパプリカの千切りを入れています。好みの野菜をトッピングしてください。
*今回は、だし醤油とおろしショウガを添えていますが、本のレシピには、“おろしソース”を提案しています。もともと、大根が簡単に手に入らない時に思いついたものですが、焼いた肉や魚にも合うので、ぜひ試してみてください。分量は少し多めにしてあります。時間が経つとタマネギの辛味やニンニクの強さがマイルドになるので、できれば早めに作っておくとよりおいしいです。

SACHIYO HARADA
料理クリエイター

長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。2016年春、ベジタリアン向けの料理本『LA CUISINE VÉGÉTARIENNE』をフランス全土と海外県、ベルギー、スイス、イギリスなどのヨーロッパ各地で発売。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
Instagram : @haradasachiyo
 

photo et texte : SACHIYO HARADA

料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
近著に映画の料理を紹介した本『La cuisine japonaise à l'écran』(Gallimard社)と『Le Grand manuel de la cuisine Japonaise』(Hachette-Marabout社)がフランス全土と海外県、ヨーロッパ各地で発売。
Instagram : @haradasachiyo

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