今日のプチデジュネ、デジュネ、ディネ。#18 おうちご飯で、パリの夏に想いを馳せて。
Gourmet 2020.06.12
外出自粛が続き、誰もがおうちご飯を作る機会が増えているはず。
料理上手なあの人は、どんなおうちご飯を作っている? フィガロでおなじみの料理家やフードコーディネーター、フードライターたちが、とある一日のプチデジュネ(朝食)、デジュネ(昼食)、ディネ(夕食)を紹介します。今回は「平野由希子の季節のおつまみ」を連載中の平野由希子さん、「フレンチ度数高めな日」、「おつまみみたいな和朝食」に続き、3度目の登場です。
写真・文/平野由希子(料理研究家)
petit déjeuner
自粛期間を経て早寝早起きに。いままでは朝昼ごはんと夕食と2食だったのですが、早朝に起きて、身体を目覚めさせるための軽い朝食を取ることが増えました。夏を感じ始めた朝にはそこにキュウリを1本。何しろキュウリ好きなのです。忙しい時には、キュウリを丸ごとボリボリ食べながら朝の支度をすることもあります。ヨーグルトも自粛期間中の習慣のひとつ。需要が落ち込んでいる乳製品の消費のために積極的に食べるようになりました。
お気に入りのコンフィチュール2種。写真左はパリのお土産。マドレーヌが人気のパティスリー、ジル・マーシャルのもの。写真右は熊本のフラベド・パー・リゼッタのダイダイ、イチゴ、レモン、コリアンダーのコンフィチュール。甘く苦く、コリアンダーの風味がいい感じ。
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déjeuner
パスタや素麺の日も多い夏のデジュネ。お蕎麦と同じくらいの細さに切った千切り大根を混ぜる大根蕎麦を紅芯大根で作りました。冷蔵庫に残っていたセルバチコも加えて、パルミジャーノ・レッジャーノをトッピング。野菜の香りと歯ごたえでしゃっきり、心地よい味に。
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dîner
陽が長くなってきて、まだ明るいうちの夕食。パリの6月を思い出します。メロンをいただいたので、久しぶりに作ったのが生ハムメロン。それにマカロニサラダにカラスミをたっぷりかけたものが前菜。フリウリのオレンジワインを合わせてみたらご機嫌。メインは仔羊と夏野菜の煮込み。今年は夏がとても早いですね。
平野由希子
フランス料理とワインを愛する料理研究家。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2015年にフランス農事功労章を叙勲。近著に「ずっと使ってきた私のベストレシピ 平野由希子のル・クルーゼ料理」(KADOKAWA刊)「和つまみ 呑ませる料理×合わせたいお酒」(ナツメ社刊)がある。instagramは@8yukiko76hirano 料理教室cuisine et vin主宰。www.yukikohirano.com
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平野由希子連載「平野由希子の季節のおつまみ」
photos et texte : YUKIKO HIRANO