旬を愛でる、秋グルメ辞典。 軟らかな赤身肉に感動! ジビエ自慢のフレンチ。

Gourmet 2020.11.03

目利きが選んだジビエを特別なひと皿に昇華する、話題のフレンチ3軒。

ジ ビ エ

シカやイノシシなど、野山を駆け回った野生鳥獣の引き締まった赤身。狩猟解禁の11月15日以降は種類豊富に。

 

名ハンターが仕留め、達人が焼いた蝦夷鹿。
ビストロ マ・キュイジーヌ|六本木

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「蝦夷鹿のロースト ポワヴラード」¥4,180。シカの焼き方やソースは時季によって変わる。ネズの実と黒コショウをきかせた伝統的なソースで。

料理への愛が全身からあふれる池尻綾介シェフは、白金シェ・トモやレストランひらまつ本店などで活躍した実力派。昨秋開店したビストロでは、フランスの大衆料理から王道の古典まで、幅広いメニューを手がける。秋のいちおし食材の蝦夷鹿は、ネックショットの達人と呼ばれる釧路の猟師が仕留めたもの。森の木の実を食んだ秋の鹿は脂がのって軟らかく、やみつきになること必至。深夜まで営業していることもあり、料理人仲間にも大人気だ。

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トランペット茸や国産のシイタケなど、キノコの旨味を凝縮させ、金時豚の自家製ベーコンでコクを出した「キノコグラタンスープ」¥1,320

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カウンター席には一人客も多い。

ビストロ マ・キュイジーヌ|Bistro Ma Cuisine
東京都港区西麻布1-2-14 デュオ・スカーラ西麻布
タワーウエストWEST B1F
tel:03-6455-4426
営)18時〜翌2時L.O. 
休)水
予約したほうがいい
www.facebook.com/nishiazabu2019

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フレンチならではのソースに惚れ惚れ。
ボネラン|表参道

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「シュヴルイユ/マイタケ/トリュフ」¥5,500のランチコースから。40分ほどローストし、コクのあるソースとジャガイモのピューレ、ビネガーで煮詰めたゴボウを添えた。

ジャイルビル内に誕生したグランメゾン、エラン。同店の信太竜馬シェフが新たに手がけたのが、エランとキッチンや食材を共有するカジュアルレストランだ。ここでは日本の食材を使い、フランスの昔ながらのメニューを再構築。秋冬のごちそう・ジビエは、ウサギやイノシシ、白糠町の鹿をラインナップ。こまめに出し入れしつつローストしたモモ肉はしっとり軟らか。赤ワインをベースに、鹿の骨やバター、黒コショウなどを煮詰めたソースも素晴らしく、力強い肉の味に負けない。

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店はジャイルビル4階。昼はコース、夜はアラカルトで提供する。

ボネラン|Bonélan
東京都渋谷区神宮前5-10-1 ジャイル4F
tel:03-6803-8677
営)11時30分~15時L.O.、18時~21時L.O.(火~土) 11時30分~16時L.O.(日)
不定休
予約したほうがいい
https://gyre-omotesando.com/shopsandrestaurants/gyre-food

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ジビエ好き女性シェフが、変幻自在に味を表現。
フランス料理 タンモア|乃木坂

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¥8,000のディナーコースから。「北海道産仔鹿のロースト」。ナスとゴボウのピューレとフォン・ド・ヴォーベースの奈良漬ソースを添えて。笹に包まれているのが首肉の煮込み。

純白の皿に並ぶのは背肉やモモ肉などさまざまな肉の部位。淡いロゼ色の焼き上がりに乳飲み仔羊かと思いきや「生後数週間の仔鹿です」とは、ジビエを愛する田中いずみオーナーシェフ。重さ約3kgの蝦夷鹿は、しっとり軟らかくミルキーな風味が舌に優しい。ジビエ初心者でも頰が緩むおいしさだ。ひとつの食材を多角的にアプローチし、多彩な調理法で表現するのが得意な田中シェフのまさに真骨頂。素材感を生かした骨太な料理が持ち味だ。

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ビルの地下、隠れ家のようなシンプルな店内は白が基調。

フランス料理 タンモア|France Cuisine Tanmoa
東京都港区赤坂8-13-19 インペリアル赤坂壱番館B109
tel:03-6447-1996
営)18時~21時L.O.(月、火、木、金) 12時~14時L.O.、18時~21時L.O.(土、日、祝) 
休)水
要予約
www.tanmoa.com

*『フィガロジャポン』2020年10月号より抜粋

●新型コロナウイルス感染症の影響により、営業時間や定休日が変更となる場合があります。最新の情報は各店舗へお問い合わせください。

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photos : YU NAKANIWA, KAYOKO UEDA, réalisation : MEGUMI KOMATSU, texte : KEIKO MORIWAKI

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