厚切りハムを挟んだ、ヘルシーなビーツバーガー。
ホームパーティレシピ 2018.08.10
倒れそうなくらい暑い毎日。火を一切使わないランチにしたい! ということで、ビーツバーガーを作りました。
解凍しておいたビーツに、2㎝にカットしたブロックハム、アルファルファを重ね、バルサミコ酢をかけていただきました。ビーツを丸ごとひとつ使いましたが、ジャガイモとは異なり、カブに似た優しい味わいなので、胃にどっしりきません。
バルサミコとビーツの相性はいいらしく、バルサミコの酸味とコクがビーツの土っぽさを消してくれ、味を引き締めてくれる感じ。ハムの塩気だけで十分おいしいです。
本当は、トマトやチーズを挟む予定だったのですが、思い切ってシンプルにしてみました。というより、ハムを厚切りにしすぎて他のものを挟めなくなっただけなのですが。
ビーツは、「奇跡の野菜」「食べる輸血」と呼ばれており、鉄分、オリゴ糖、食物繊維、ポリフェノール(抗酸化作用)、葉酸など、女性に必要な要素がたっぷり含まれています。
さらに、栄養価が高いだけでなく、味が穏やかなのも特徴。ビーツの赤色を使ってビジュアル的にも楽しめる野菜なので、ビーツレシピをどんどん考えていきたいです。
★ビーツバーガー★
【材料】作りやすい分量
小さめのビーツ 1ケ(火を通しておく)
厚切りハム 1.5cm〜2cm
アルファルファ ふたつまみ
バルサミコ酢 小さじ1
*ピックまたは竹串
【作り方】
- ビーツの葉が付いていた部分をまっすぐに切り落とす。
- 1を横半分にカットする。ビーツの葉が付いていた方を底にして、厚切りハムとアルファルファを挟む。必要であれば、ピックを刺す。
- 食べる際、バルサミコ酢をかけて完成。
【ポイント】
-
ビーツの下処理:
私の場合、ビーツをまとめて大量に購入し、圧力鍋で蒸して火を通したら(大きさにもよりますが、小さければ15分、大きい場合は30分が目安)、冷凍保存し、必要な時に解凍して使います。 -
アルファルファ:
発芽したばかりの「新芽」なので栄養がぎゅっと詰まっています。洗ってざっと水気をとったら、キッチンペーパーでふんわり包み、ジップロックに入れて冷蔵庫に入れておきます。
切る必要がないのが便利。サラダはもちろん、お肉に添えたり、お味噌汁に入れるなど、私の常備野菜です。
先日、ビーツを食べたことがない方に「ビーツってどんな味?」と聞かれました。酸っぱくもないし、辛くもないし、苦くもない……。なんというか、いい意味で”味に特徴がない”のが特徴だと私は思っています。
特徴がないからこそ、いろいろな料理に合わせやすいのです。たとえば、今回のビーツバーガーをトマトバーガーにした場合、もちろんトマトでもおいしいと思います。
でも、トマトを使うと、トマトの食感がハムに比べて柔らかすぎるし、トマトの酸味と旨味が目立ってしまって、ビーツほどハムと融合しない気がするのです。
ハンバーガーで使うバンズは、パテの引き立て役。だから全体がまとまります。バンズ同様、ビーツも目立たないお味。地味だけれど、オリゴ糖を含んだ優しい甘みを含む野菜だから、ハムの塩気と合わさって、ほんのり甘じょっぱいおいしいマリアージュがおきる。だから、今回のレシピはビーツが合うな、と思っています。
Nao Aoumi
パーティ料理研究家
フランス独立記念日と同じ7月14日生まれ。「きっとフランスに縁があるのよ」と両親にいわれ続け、大学では仏語を専攻。フランス留学、仏系証券会社勤務、南仏でのレストラン研修‥と、フランスと関わる人生を歩む。2019よりボルドーを拠点に活動。各メディアにレシピを提供する傍ら、マルシェやワイナリー巡りなど、食の探求を欠かさない。ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル資格取得。
BRUNCH : https://naoaoumi.wixsite.com/website-5