持ち寄りパーティにも最適な旬の牡蠣レシピ!
「牡蠣のオイル漬け」

明けましておめでとうございます。
優しさに包まれた2015年になりますように。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

2014年を振り返りながら2015年の目標を掲げた年末年始。「忙しい」と騒ぐのを卒業し、心に余裕のある生活を目標にしてきたここ数年。以前よりゆっくり過ごしているくせに、なにかと日々の生活に追われがち。理想に近付くには今年もまだまだ精進が必要です。

2015年の目標の一つは「ホームパーティを楽しむこと」。
フランス留学時代、週末になると、どこかしらでホームパーティがありました。朝市で手に入れた新鮮野菜を、オリーブオイル、塩、レモンだけでシンプルに味付けをしたサラダ、オーブンで焼き上げたジューシーな鶏の丸焼き、おいしいパン、チーズ、ワイン......。シンプルなのに存在感のある料理が次々に並べられ、友達同士がラフに集まる週末。

「これ美味しい!」「どうやって作ったの?!」「このワインはどこで買ったの?」......心地よい音楽が流れる中、食を通じて広がる会話、ホームパーティを通じて広がる友達の輪。レストランでは味わえないアットホームさ、飾り過ぎないパーティに大きな魅力を感じました。

小さいころから料理に興味を持っていたことや、様々なホームパーティを経験したこともあり「シンプルでおいしいレシピが沢山あること」「ホームパーティは難しく考えなくていいこと」「パーティの話題の一つになりそうなチーズやワインの面白いエピソード」をお伝えしたい、という思いで、ホームパーティをキーワードに料理教室BRUNCHを主宰している私。

「ホームパーティをしよう!」と唱っているくせに、ここ数年、以前ほど自分自身がホームパーティを開いていなかったことを反省。そんな訳で、ホームパーティを季節毎に開催するのが今年の目標です。

早速、今週末にホームパーティの開催を控えています。中学から大学まで同じキャンパスで過ごした友人たちが集合。こちらの連載やレッスンでお伝えしているレシピをフル活用しつつ、大人数の時にしかチャレンジできない大皿料理を試作し味見してもらう機会ともなります。

ホームパーティをする際、私が一番大切にしていることは「ホストが楽しむこと」。
ホストが慌ただしくしているとゲストが気を遣うし、ホストの緊張がゲストにも伝わって、ぎこちない雰囲気になってしまいます。せっかくみんなで集まったのに、ホストがずっとキッチンにこもっていたり、張り切りすぎてヘロヘロになってしまっては本末転倒。逆に、ホストが笑顔いっぱいで、みんなとゆったり会話を楽しんでいるようなパーティは成功しているのではないでしょうか。

ホストである私自身がパーティを楽しむために、心掛けているのは「頑張り過ぎないこと」。
ホームパーティはレストランじゃなくて、アットホームな雰囲気の中、みんなで楽しむための時間。レストランのような料理を一生懸命用意する必要はない、と最初から自分に言い聞かせ、シンプルだけれどちょっと特別のある料理で、なるべく楽な方法をチョイスすることを心掛けています。

そして、「当日は何もしない心構え」でいると、とってもスムーズです。
掃除、料理、テーブルセッティング......前日までに95%の準備を済ませ、当日は料理を盛りつけて、煮込み料理を温め直し、サラダを作る程度にしています。そうすると、当日はにっこり余裕の笑顔でゲストをお出迎え。それだけでなく、足りない物を買いに行ったり、道に迷った友人を迎えに行く余裕さえも生まれます。

「当日は何もしない心構え」でいるためには、いくつかポイントがあるので、次回の記事でお伝えできたらと思っています。


さて。
今回ご紹介するのは「牡蠣のオイル漬け」。

これを食べた人は必ず「レシピを教えて!」といってくれます。自分でいっちゃうけれど、本当においしい。毎年、牡蠣の時期に必ず作るレシピです。作り置きできるし、持ち寄りパーティにも最適。今が旬のぷっくり太っちょの牡蠣を使ってぜひお試しあれ!

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★牡蠣のオイル漬け★

【材料】
牡蠣        350g
麺つゆ(3倍濃縮)  大さじ1
サラダオイル    適量
にんにくのスライス 1片
ローリエ      1枚
唐辛子       1/2本(種は取り除く)
*瓶

【作り方】
1. ボウルに塩水を作り牡蠣を軽く洗いキッチンペーパーで水気をとる。
2. 1をフライパンに入れ水分がなくなるまで中火で転がすように乾煎りする(オイル不要)。
3. 2に麺つゆを加える。水分がなくなり、適度にふっくらしたところで火を止める。
4. にんにくのスライス1片分、ローリエ1枚、唐辛子1/2本を入れた瓶に3を入れ、牡蠣がかぶるくらいひたひたにサラダオイルを入れる。全体を軽く和える。
5. 一晩寝かせて完成。

【ポイント】
•牡蠣を炒める際は、Staub鍋など、熱伝導の良い鍋でさっと手早く炒めるとぷっくりする気がします。
•乾煎りの際は、オイルは不要です。牡蠣を乾煎りしていると、徐々に水分が出てくるので水分を飛ばすイメージでさっと炒めてください。
•ピンクペッパーを添えても華やかになります。
•オイルはサラダオイルを使用してください。オリーブオイルだとクセが強過ぎてNGです。
•オイスターソースでも試したことがありますが、私は麺つゆの方が断然おいしいと思います。

Nao Aoumi
パーティ料理研究家
フランス独立記念日と同じ7月14日生まれ。「きっとフランスに縁があるのよ」と両親にいわれ続け、大学では仏語を専攻。フランス留学、仏系証券会社勤務、南仏でのレストラン研修‥と、フランスと関わる人生を歩む。2019よりボルドーを拠点に活動。各メディアにレシピを提供する傍ら、マルシェやワイナリー巡りなど、食の探求を欠かさない。ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル資格取得。
BRUNCH : https://naoaoumi.wixsite.com/website-5

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