クリエイターが選んだ、こだわりの絵本&おもちゃ。#04 Sophia 203デザイナーの、絵本で伝えたい異文化理解。
Lifestyle 2016.11.04
本誌でもおなじみのフォトグラファーやエディター、デザイナーなど、第一線で活躍するクリエイターたちに、0歳児から読み聞かせしたいファースト絵本と、少し言葉が分かるようになってから読ませたい絵本をそれぞれセレクトしてもらった。また、国内では手に入らない海外のものから手作りのものまで、クリエイターの目線で買ってよかった、遊ばせてよかったおもちゃとは? ボブファンデーションの朝倉洋美さん、フォトグラファーTISCH(ティッシュ)さん、フリーランスで活躍するエディターの須賀美季さんに続いて、Sophia 203のデザイナーのソフィア・エドストランドさんに聞いてみた。
『いないいないばあ』(童心社刊)
“子どもにも知って欲しい、長年愛される日本の名作。”
日本で暮らしているので、やはり日本の絵本にも慣れ親しんで欲しい。そう思って、パパが読み聞かせする絵本としてこれを選びました。この絵本の良いところは、読んであげるだけでなく、一緒に「いないいないばあ」をしてコミュニケーションできる点です。気づけば大人も子どもも夢中になって「いないいないばあ」をお互いにやっていて、知らぬ間に親子関係を深めてくれるような気がします。
最初は動物が登場しますが、最後は赤ちゃんが登場する。このページになると、娘のリビアも一緒に「いないいないばあ」をします。言葉を知らないときから読んでいますが、その頃から「ばあ」のページでは笑顔に。絵本の力ってすごいなぁと思いました。
>>スウェーデン人なら誰もが知る、スウェーデンを代表する児童文学の絵本とは?
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『Känner du Pippi Långstrump?』
“色鮮やかな絵本を通して知る、ママが育ったスウェーデンの文化。”
日本では「長くつ下のピッピ」として親しまれている、スウェーデンの代表的な児童文学作家アストリッド・リンドグレーンの代表作です。私もこれを読んで育ったので、娘にも読んでもらいたいと思って選びました。あえてスウェーデン語の原書版を読み聞かせしているのですが、ママの母国語であるスウェーデン語を娘はとても楽しそうに聞いています。
どのページもとってもカラフルで元気いっぱいで、眺めているだけでも子どもは喜びます。いろんな要素が満載なので、本文を読み聞かせする以外にも指を差して色々なものの名称を教えることができます。パパの日本の文化とママのスウェーデンの文化を両方理解して好きになってもらえたら、と思っています。
>>あの人気ブランドのショーでも使用された、ママがデザインする動物マスク。
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“ごっこ遊びにもインテリアにも、親子で楽しめる動物マスク。”
私が手がける子ども向けのブランド「Little Sophia 203」のマスク。制作したものを娘が気に入ったのでプレゼントしました。日本の動物園で見る動物、というよりはサバンナの野性的な動物が大好きな娘は、このマスクを着けてライオンごっこ遊びを楽しんでいます。すべて刺繍で作られているこのマスクは、ボンポワンの2016年秋冬コレクションでも使用されたもの。マスクとして遊べるのはもちろん、アートピースとして子ども部屋の飾りとして壁に掛けるのもおすすめです。
Little Sophia 203の商品に関しての問い合わせ先:
http://abiloves.com/
ソフィア・エドストランド/Sophia Edstrand
スウェーデン出身。Sophia203、Little Sophia 203のデザイナー。現在、2017SSのコレクションに向けて新しいコレクション制作中。2歳、0歳の2児の母。
photos:JOHN CHAN