2025年を健康的に過ごすために、採用したい5つの食習慣。

Lifestyle 2025.01.12

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2025年を健康的に過ごすために、取り入れるべき食習慣を厳選。photography: Getty Images/Maskot

毎年この時期に、達成不可能な目標を掲げることが恒例になっていないだろうか。その代わりに、すぐ実現できるポジティブな習慣と、そこから得られるものに焦点を当ててみてはどうだろう。以下はニューヨークタイムズが、2025年をおいしいだけでなく健康的な食べ物を取り入れて過ごそうと提案したアイデアだ。そのために掲げた食習慣に関するリストのうち、5つに絞ってお届けするとしよう。

1. 血圧を安定させるDASHダイエット

高血圧の場合、塩分摂取量を減らすだけが血圧を下げる方法ではない。ニューヨークタイムズが報じたように、高血圧を予防する食事療法であるDASHダイエットは、血圧を下げる薬を服用するのと同じくらい効果があることが臨床試験で示されているという。

この方法は地中海ダイエットに非常に似ており、果物、野菜、乳製品を重視する。これらは血圧を下げる上で重要な役割を果たす栄養素とされる、カルシウム、食物繊維、マグネシウム、そしてカリウムの配給源となる食品だと、ボルチモアのジョン・ホプキンス大学の医学教授であるローレンス・アペル博士は報告する。飽和脂肪、塩分、砂糖、アルコール、赤身の肉の摂取も制限されるため、減量が容易に進むという。「平均して月に2~3キロ、運動と組み合わせればもっと減量できます。しかし、それは個人の代謝によって異なります」と栄養士のニーナ・コーエン・クービは過去の記事で説明している。

2. 植物油を軽視しない

TikTokでは、健康関連のインフルエンサーたちを通じて、菜種油、トウモロコシ油、さらにはひまわり油などの精製植物油が、健康に「有毒」であり、糖尿病や肥満、その他の慢性疾患の増加の原因になっていると評されているが、これは科学界によって正式に否定されている。栄養学および政策の教授であるアリス・H・リヒテンシュタイン氏によると、オメガ6が豊富なこれらの植物油の摂取は、心血管疾患、2型糖尿病、早死のリスク低下につながることが研究で示唆されているという。「これらの油を、飽和脂肪が豊富に含まれるバター、ラード、牛脂で置き換えるのも間違いです」と専門家は付け加えている。

3. マグネシウムを蓄える

サプリメントに関して言えば、マグネシウムは神経系を癒し、ストレスや疲労を和らげるのに最適な定番サプリだ。しかし科学研究においても、このミネラルの役割について、片頭痛、寝つきの悪さ、便秘、血糖コントロールに対し、有望な結果が示されていると、マサチューセッツ大学ローウェル校の生物医学および栄養科学の名誉教授であるキャサリン・L・タッカー氏は報告している。このミネラルは、体内で単独で生成されることはなく、1日の摂取量(1日あたり約375mg)を確保するには、食物や水から摂る必要があるため、日常的に補充する必要があるといえるだろう。

だからと言って、薬局に海洋由来のマグネシウムを買いに走る前に、まずは食卓の内容を見つめ直してみよう。野菜、葉物野菜(ホウレン草、小松菜、ブロッコリーなど)、バナナ、アボカド、ダークチョコレート、藻類、貝類、小麦胚芽、カボチャの種、ゴマなどは、マグネシウムの鉱山である。

4. サツマイモを取り入れる

ジャガイモは炭水化物が多い食材とよく言われるが、その親戚であるサツマイモには当てはまらず、栄養価の高い食品だと指摘されている。サツマイモにはカリウム(血圧を安定させる)、食物繊維(腸に良い)、そしてビタミンAやCなどの抗酸化物質が含まれている。サツマイモの甘みから、こうした健康効果に疑問を感じるかもしれないが、ミシガン大学の生化学者で栄養科学の准教授であるデイブ・ブリッジス博士は、心配せず食べていいと太鼓判を押す。博士によると、サツマイモは食物繊維を多く含み、消化を遅らせる効果があるので、甘いソーダのように血糖値を急上昇させることはないという。

5. 珍しいシリアルに目を向ける

定番の米や小麦は避けるようにしよう。近年は、他の全粒穀物が私たちの食卓に登場しているはずだ。キヌアだけでなく、ソバ、テフ、ソルガム(モロコシ)、キビ、アマランサスといったシリアルが人気になっているのは、まず第一に、食物繊維の含有量が多いためであるが、消化しやすく満腹感を改善し、血糖値を調節するほか、特定の癌の予防に効果があるとされている。さらに、それぞれに独特の食感と風味があり、舌の肥えたグルメの味覚を満足させるはずだ。ただし、胃腸が弱いなら過剰摂取しないように注意する必要があり、バランスの取れた食事を維持するために野菜やタンパク質と一緒に摂取するのがいいだろう。

From madameFIGARO.fr

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text: Tiphaine Honnet (madame.lefigaro.fr) translation: Eri Arimoto

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