【医師監修】インフルエンザにかからないようにするためのアドバイスとは?

Lifestyle 2025.01.11

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季節性インフルエンザの感染が拡大し、これからピークを迎える。感染予防には個人や集団でのどのような対策が有効なのだろうか。

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季節性インフルエンザ流行のピークはこれからだ。Photography : Guido Mieth / Getty Images

あなたの周りでも、年末年始に発病した人がいるのではないだろうか。季節性インフルエンザにかかる人はクリスマス以降、フランス全土で増加傾向にあり、ピークはこれからだ。予防接種を受けていない若年層の罹患が多い。この呼吸器感染症はほとんどの人にとって発熱、筋肉痛、関節痛、頭痛、呼吸器症状(乾いた咳、喉の痛み、鼻炎)を引き起こす程度で深刻な症状には至らない。しかし65歳以上の人、免疫不全や慢性疾患の人、妊娠中の女性、乳幼児などのハイリスク層の場合、重篤な症状が起きる可能性があり、最悪の場合は死に至る。パスツール研究所によると、フランスでは毎冬に200万人から600万人がインフルエンザに感染するものの、しっかりした対策によって感染の危険性も減らせる。

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健康的な生活

まずは予防接種を受けることをパリの一般開業医オルタンス・デュクレ博士は勧めている。「フランスの場合、大人であれば薬局でいつでも接種が受けられます。インフルエンザワクチンが推奨されているハイリスク患者であれば接種費用も戻ってきます」とのこと。2歳から17歳の子供も接種可能だ。ウイルスは変異するため、ワクチンは毎年接種する必要がある。

健康的な生活を送ることも個々人が感染の危険から身を守るのに有効だ。大切なのは免疫力をつけて「侵略してくる」ウィルスから身を守る盾とすることだ。「早寝早起き、7時間睡眠など、良い睡眠習慣が免疫力を高めます」とオルタンス・デュクレ博士は指摘する。週に2、3回の定期的な運動も効果的だ。

免疫力を高めるためには食事も当然、重要だ。「身体が機能するためには多くのエネルギーと栄養素が必要です。それは食事を通じて得られます」。具体的には、生鮮食品(加工品は栄養素がほとんど失われているため、必要最低限にとどめるべき)、そしてビタミンCが豊富な果物や野菜、さまざまな栄養素や機能性成分、ミネラルを多く含む魚介類が免疫力アップには有効だ。

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集団対策

インフルエンザがうつるのは、感染者の鼻や口の中に存在するウィルスを吸い込むから。インフルエンザが流行っている時期はキスや握手を避け、定期的に手を洗おう。また、ハイドサニタイザーを携帯し、公共交通機関を利用した後に使用するのもよい。「オフィスでは、できるだけ換気をして空気を循環させましょう。特に会議室は1日に2、3回、10分間換気してください」とオルタンス・デュクレ博士。

インフルエンザ患者との接触を減らすことも有効だ。「初期症状が現れたらすぐに外出は避け、咳が出てしまうときは肘でブロックし、室内ではマスクをしましょう」と博士は語る。インフルエンザの検査をフランスでは薬局で受けられる。子どもが感染した場合は他の子どもにうつさないよう、注意する必要もある。オルタンス・デュクレ博士が言うように「ウィルスを媒介するのは主に子どもであり、保育園や学校での感染が非常に多い」のだから。

From madameFIGARO.fr

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text : Ophélie Ostermann (madame.lefigaro.fr)

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