あなたの人生を台無しにする、4つの「恐れ」とは?

Lifestyle 2024.03.10

あなたはどんな時に不安になる? その不安の原因は何? 自分は慎重な性格だからと軽く考えないであなたを不安にする恐れの正体を知り、きちんと向き合ってみてはどうだろう。

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人生を台無しにする4つの恐れ。 photography : Denis Novikov / Getty Images

1. 他人の評価を恐れる

【頭に浮かぶ言葉】
笑われるかも。人からどう思われるだろう。まずみんなの意見を聞かなきゃ。

【弊害】
他人の目を気にするあまり、自分から積極的に動けなくなり、自制していない? 自分の能力に自信がなくなり、いちいちくよくよすることはない? 何をやってもこれは難しそう、自分にできるかな、完璧にやらないと、失敗したらどうしようといった考えが頭の中でぐるぐるする。他人の評価を気にして、精神的重圧がかかりすぎると、臆病になり、挑戦すること自体を諦めてしまう。

【原因】
厳格な教育を受け、欠点や失敗をすぐに批判、説教されたことに起因する。目立たず、決してリスクを取らないことを良しとするような事なかれ主義の家庭環境に育ったのかもしれない。その一方で両親から過度な期待をかけられ、常に自分の能力を越えて完璧であることを求められ、一切の失敗もいいかげんさも許されなかった。

【対処法】
自分の中の声に耳を傾けることが不可欠。「自分が本当に望んでいること、個人的なニーズや願望を優先すること。他者からの評価や批判を気にしない。口実や言い訳を探す自分を正当化したりするのもやめる。受け身な態度も改めよう。実現不可能なことを目指すのではなく、ベストを尽くすことを自分の目標とすること」と、心理療法士のジャンヌ・サイモンはアドバイスする。

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2. 欠乏状態を恐れる

【頭に浮かぶ言葉】
これじゃまだ十分じゃない。あれもこれも足りない。前もって計画を立てておかないと。万が一ということもあるし。

【弊害】
ただの仮定に過ぎない未来の脅威に怯えて、現在のことが二の次になっている。先々の心配をし、これから起きるリスクを過大評価し、消費を見越した買いだめに走り、家の中はストックだらけ。でもいくらエネルギーやお金を注ぎ込んでも不安はおさまらない。なぜなら未来はいつでも予測できないからだ。

【原因】
子どもの頃に(あるいは親世代から代々)物質面で大きな不安を抱えた体験がある、あるいは肉親との死別や破産体験、親が不在だったり冷淡だったりしたことによる愛情の欠如など、トラウマになるような出来事を過去に体験した。

【対処法】
心理療法士は、現在を見つめること、すべてがうまくいっていて何も不足はないことに気づくことだと言う。「例えば誰か信頼できる肉親と、本当に不足していることが客観的にわかるものと、不安感から足りなくなるのではないかと思いこんでいるものの区別をつける作業をしてみてはどうだろう。また、買いだめやストックの量を減らすように心掛け、万が一どうなるかをあまり考えないようにする」

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3. 最悪の事態を恐れる

【頭に浮かぶ言葉】
物事は悪い結末を迎えるもの。悲観的なのは賢い証拠。誰も信用しないほうがいい。最悪の事態に備えないと。

【弊害】
常に緊張した状態で生活することになり、人生を楽しむことも、前向き思考になることもできなくなる。チャンスよりもリスクやデメリットを探してしまいがち。とげとげしいネガティブ思考は孤立に向かい、果てはそれが身体的症状となって現れる可能性もある。

【原因】
肉親との死別、育児放棄、病気、事故など子どもの頃にトラウマ体験をした可能性がある。その結果、他人を信頼できない、または人生を信じられなくなった。あるいは両親が極度の不安や運命論者で年がら年中、危険やリスクに怯える家庭で育った。

【対処法】
最悪の事態を考えていることに気づいたら、あえて自分に対してツッコミや批判をしてみよう。「絶対にそうなると誰が証明できる?と自分に問いかけ、どんなリスクがあるかの客観的判断(および代替プランの準備)と、不安な気持ちからリスクを大げさ考えていないかをチェックすること」

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4. 失敗すること自体を恐れる

【頭に浮かぶ言葉】
どうせうまくいかない。自分には無理。失敗するならやらないほうがマシ。きっと笑われる。自分には高すぎる望みだ。

【弊害】
事なかれ主義、主体性の欠如、決断力の欠如からチャンスを逃してしまう、いつまでたっても前に進めないという非常に現実的なリスクがある。結局のところ、失敗を恐れると自信を失い、他人も信頼できず、不安感や否定的な気持ちが強くなり、フラストレーションの温床となる。

【原因】
失敗を許さない教育、親やその上の世代が何らかの失敗をしたことによる影響を被った、勝者や完璧主義者を重んじる生育環境、自分たちの人生を棚に上げて子どもが成功すること期待する親の存在など。

【対処法】
自分から行動を起こす練習をする。「誰だって失敗するときも、成功するときもあることに気づくまで、日々練習を積み重ねる。重要な決断をするときは当然、リスクを評価し、安全策として代替案を立てる必要があるけれど」と、心理療法士のジャンヌ・シモンは結論づけた。

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text: Eloïse Rè (madame.lefigaro.fr)

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