見過ごしてない? 身体が示す人生を変える「サイン」。

Lifestyle 2025.12.30

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仕事でも私生活でも、コンフォートゾーンにいれば安心だけど、そこから抜け出せなくなると、問題かもしれない。どんなサインがあったら、注意すべきなのだろうか。

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もう何年も同じ職場で同じ仕事をし、勤務時間も職場のメンバーも変わらない。それはそれで居心地が良く、ぬくぬくと温かいスリッパを履いているような日々。金曜日にはいつものレストランで外食をし、日曜日の行動も2年前から同じだ。これこそがいわゆる「コンフォートゾーン」、臨床心理士のセリアンヌ・モレルが定義するところの「安全で慣れ親しんだ空間、日々の生活習慣が詰まっていて居心地の良い空間」なのだ。でもこの空間がだんだん重荷になってきているとしたら? 兆候は、毎日なんとなく重苦しい気分になる、毎日がつまらないと思う、いつもとは違う行動をするのが怖いと感じるなどだ。次第にやる気も自信も失い、「やがてはうつ状態や不安症に陥ります」と臨床心理士は言う。体と脳からのサインがあったら、人生を変える時期が来たのかもしれない。

これまで気にならなかったことが気になるようになった

これまであまり気にならなかったことが急に気になるようになったらそれは最初のサインかもしれない。一旦気になり始めるとどんどん気になってしまい、悪影響を及ぼすようになる。たとえば住居で使い勝手の悪い部分があっても、新しい住まいを探すのが面倒な気持ちや、大都市では不動産探しがとても大変という思いがあって、これまでやり過ごしていたかもしれない。でも嫌な気持ちがどんどん積み重なっていくならば、行動を起こした方がいい。「居心地が悪いというのは行動を起こすべき兆候です」と臨床心理士は言う。

イライラする

常にイライラするようなら危険信号。臨床心理士によれば、我慢が限界に来ていることを示す兆候だ。「同僚にキレてしまったり、通勤ラッシュや騒音が我慢できないと感じるなど、自分の沸点が低くなります」と言う。これが昂じるとモチベーションの低下につながる。「朝起きられなくなったり、朝から疲れていたりという兆候があるかもしれません」

わけもなく不安になったり悲しくなったり

もう耐えられる状況ではない。症状が悪化してどこかに逃げ出したいと思い始める。「パニック、抑圧感、悲しみ、感情過敏の症状が出て、突然泣いたりします」と臨床心理士はその症状を分析する。

自信がない

変わらない日々にしがみつくのは自信のなさの現れでもある。「ちゃんと日々を送れていることに安心しつつ、他の生き方なんて自分にはできないと思い込むのです」と臨床心理は言う。変わらない日々には落とし穴がある。コンフォートゾーンに長く居ると、他の状況に置かれた時の自分の適応能力に自信が持てなくなるのだ。「同じことを繰り返して自発性を発揮せず、行動も起こさずにいる日々のなかで自信を高めることは不可能です」と臨床心理士は指摘する。ほとんどの人は変化を恐れている。だがそんな時こそ一歩踏みだすべきなのだそうだ。「試してみなければうまく行くかどうかなんて絶対わかりません」

仕事がつまらない

仕事のコンフォートゾーンはとても心地よい。自分の立場に満足しているし、業務内容は熟知している、職場の人たちとも仲良しだ。そんな状況はとてもありがたいものだが、ふっとつまらなさを感じることはないだろうか。頑張らなくても仕事をこなせてしまう。要は暇なのだ。女性リーダーのコーチで女性コミュニティ「Leader Woman Impact」を創設したシーヌ・ランズマンに言わせると、そう感じるのは「当然のこと」なのだそうだ。「それはあなたがステップアップする前の最終段階に到達したことを意味します」

とは言え、そこからどう行動するかはあなた次第。「やっぱりここに残っていまの仕事を続けようというのもひとつの選択です」とコーチは言う。ただしエネルギーを持て余していてやってみたい気持ちがだんだん大きくなったら、行動を起こす時が来たのかもしれない。「上司より自分の方がうまくやれるという気持ちが湧いてきたら、責任ある立場を目指すべきです。リーダー的立場を目指してはどうでしょう」

コンフォートゾーンから抜け出すには?

生活習慣から日々の暮らしまで、一気に変革する必要はない。臨床心理士はむしろ、ちょっとずつ変えることを提案する。「日々の中で最小限の変化をおこせるとしたらどんなことがある?と自問してみてください」

習慣を変え、自信を取り戻すにはほんのちょっとの変化でいい。たとえば朝10分早く起きる、毎日10分の瞑想をしてみる、定期的に運動する時間を確保するなどだ。コーチのシーヌ・ランズマンも変化を起こすことを勧める。「悩むよりも行動しましょう! 仕事では研修を受けたり、新しい提案をしてみたり、他のチームと組んでみるといったことが考えられるでしょう」

From madameFIGARO.fr

text: Lena Couffin (madame.lefigaro.fr)

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