6月はもう古い? 10月に結婚式が増えるワケ。

Lifestyle 2026.01.13

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結婚式といえば憧れのジューンブライド......ところが秋に結婚式を挙げるカップルが世界的に増えているようだ。

落ち葉の舞う季節にオータムカラーに飾り付けられた式場で挙式する。それがいまどきのニュースタンダードなのだろうか。結婚プランニングに特化したウェブサイト「The Knot」が発表した「2025年世界の結婚式に関するレポート」によれば、特にアメリカで9月と10月の結婚式が増えているそうだ。一方フランスでは6月がいまも一番人気で、国立統計経済研究所(Insee)の調査によれば2023年には結婚式の68%が5月から9月の間に行われ、11月から2月の結婚式は14%にとどまった。

しかしながら結婚業界ではこうした数字をよそに、変化を実感している。「ここ2、3年、9月の予定は6月と同じくらいの早さで埋まり、10月末まで似たような傾向です」と語るのは、フランス南部の結婚プランニング会社「マルジョリ・マリアージュ」でウェディングプランナーをしているアンバー・ホリーだ。彼女はTikTokで仕事の舞台裏を紹介する動画を9万9千人のフォロワーに向け、定期的に発信している。「早くも来年の10月25日に結婚式が1件入っています」。ヴェルサイユにあるオフェット社は「ケータリングから余興(DJ、ダンス、マジシャン)まで」なんでも手配するイベント運営会社だ。結婚式の手配ももちろん行う。同社の支配人、オリヴィエ・グロボストもアンバーと同意見だ。「変化が起きたのはコロナ禍以降です。コロナで多くのカップルが結婚式延期を余儀なくされ、結果として6月以外の日程を探す必要に迫られました。それでまず埋まったのが9月と10月でした」。結婚シーズンは4月から11月末まで。この間に同社では約200件の結婚式を手掛ける。「すでに2026年や2027年の秋の予約も入っています」とのこと。

それにしてもなぜ秋がこんなに人気なのだろう。米「ビジネス・インサイダー」誌によれば、ジューンブライドの風習は古代ローマに遡り、結婚と出産の女神であるユノに由来する。中世になると初夏は花が咲いて臭いをごまかせるという理由もあり、この風習は継続した。農作業のスケジュール的にも種まきと収穫の間の時期ということで都合が良かった。現代においても初夏の人気が高いのは「夏休みの目前で、晴れの日も多く、日照時間も長いから」だとウェディングプランナーのアンバー・ホリーは言う。しかしながら昨今は少々状況が変わってきたようだ。


金銭的な理由

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アンバー・ホリー自身、昨年の秋の10月4日に挙式したのは仕事の都合を考えてのことだった。「結婚式をプランニングする立場なのでハイシーズンの前か後のどちらかで決めなければなりませんでした。4月や5月は、9月や10月よりも天候が不安定だと感じたのが決め手でした」と言うと、地球温暖化の影響で9月や10月も夏らしさが続くことをもうひとつの理由に挙げた。逆に6月から8月にかけては猛暑になることもあり、ガーデンウェディングには向いていない。そのため、もっと涼しい季節を選ぶカップルもいる。

気候の問題よりも大きいのが金銭面だ。6月は結婚式のハイシーズンとなり、会場、ケータリング、人気DJ等の予約が難しく、価格も高くなりがちだ。「会場費はハイシーズンかどうかで明らかに差があります」とオリヴィエ・グロボストは言う。ただし同社自体は均一料金だそうだ。結婚式のヘアメイクを手掛けるステファニー・グラヴィエも価格変動が大きいのは会場費だと言う。秋に挙式するカップルに尋ねるとほとんどの場合、金銭的な理由からこの時期を選んだという答えが返ってくるそうだ。

準備期間も日程の選択に影響しているとオリヴィエ・グロボストは指摘する。1、2年前から準備する人はいまや少ない。「昨今は2組に1組がおおよそ半年間で準備します。間近になってバタバタと手配しはじめるのです。1ヶ月前になってケータリングの相談をしたいと言ってくる人もいます。そうなると秋や冬の方がいいですね。業者が空いていることが多いですから」

@marjorie..mariage

Un peu de notre mariage...

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秋のドレス

ドレスに関して制約はあるだろうか。ウェディングプランナーのアンバー・ホリーによれば、すべては本人次第だそう。「冬や秋に挙式する場合、袖のあるドレスを選ぶ人が多いと思いますが、本人が着たいものを着ましょう」と言うアンバー自身、市役所での式には袖の短いミニドレスを着用した。「緊張とアドレナリンで寒さは感じませんでした」とのこと。

その後のパーティーでは思い切ってロングドレスを着用した。「披露宴前のカクテルパーティーですでにドレスの裾がひどいことになっていて、黒や茶色に汚れ、草も張り付いていました。『パーティーが終わるまでにボロボロにならなかったら逆にガッカリ』と笑い飛ばしましたけれど。これはお客様にもお伝えしていることです。披露宴の終わりにドレスが汚れていたほうが楽しい時間を過ごせたと言うことですよ、とね」。ヘアメイクに関しては、季節にそれほど左右されないとステファニー・グラヴィエは語る。「服は寒暖で多少異なってくるかもしれませんが、ヘアメイクに関しては、基本的にお客様の希望に合わせています」。

@lovenotebride Painted tulle and lace a storybook wedding dress! #laceweddingdress #autumnwedding #fallbride ♬ original sound - whimsigothiic

季節との調和

秋は雨が多いイメージだが準備は大変だろうか。「屋外パーティーも考えているのなら、予算を多めに見込んでおけばいいだけです」とアンバー・ホリーは言うと、テントには意外な演出効果があることも付け加えた。「自分も屋外を考えていたのですが、にわか雨の予報だったので開放的なテントを設置しました。とても居心地が良く、おこもりしているような親密な雰囲気になりました」と言うと「秋は日没が早く、パーティーの終わり頃の夕焼けは最高でした」とうっとり振り返った。一方、オリヴィエ・グロボストは、ケータリングのメニューも季節によって変わることに言及した。「新鮮な旬の食材を使うので11月と6月では食材が違います。でもかえって人とは違うものを出せるとお客様には好評なのです」

「フラグマン・ド・ジャルダン」の名で活躍するパリのフローラルデザイナーであり、「フランスの花共同体」のメンバーでもあるガヤネは、花屋にとって手強い猛暑時期以外の仕事が増えていることを喜んでいる。「暑い6月、7月、8月は他の月に比べ、とても気を使います。散ってしまう生花を扱うのですから。猛暑では花もダメージを受けます。秋は花にとっても非常に良い季節ですね」

秋らしい色合い

会場の飾り付けについては、新郎新婦が自由に決めるのが基本だ。ただしウェディングプランナーのアンバー・ホリーはまず季節感のある色を提案する。「赤、ボルドー、テラコッタといった温かな色、そして春や夏にも使われるグリーンですね。紅葉も使い、日没が早いのでキャンドルや照明、イルミネーションを使って親密な雰囲気を演出します」と言う。フローラルデザイナーのガヤネも同様に、この季節ならではの紅葉や温かみのある色合いを提案するそうだ。

From madameFIGARO.fr

text : madame.lefigaro.fr

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