京都VS東京、旬のフルーツサンド対決!

Gourmet 2017.07.06

旬のフルーツ、ふわっととろける生クリームをパンに挟んだフルーツサンドが、いまブーム。京都と東京から、いま食べたいフルーツサンドを厳選! 魅惑のラインナップから、お目当てのフルーツサンドを見つけて。

【京都編

昔もいまも変わらないおいしさ、老舗果物店の看板メニュー。
フルーツパーラーヤオイソ

170707_fruits_sandwich_01.JPGスペシャルフルーツサンド¥864。ミックスジュースまたは紅茶とのセット¥1,080、本日のおすすめジュースとのセット¥1,188とセットがお得。写真はイチゴジュース。ここのサンドイッチは、オーダーごとにつくられるのも特徴。

京都でフルーツサンドといえばこちら。明治2年創業の老舗果物店で、フルーツサンドイッチは1973年にフルーツパーラーをオープンした時からのメニュー。中身はイチゴ、キウイ、ハネージュメロン、パパイヤ、パイナップル。それぞれ最も食べ頃のフルーツを使用。フルーツの甘酸っぱさと、しっとりやわらかな食パンのほのかな塩気、生クリームのまろやかさが絶妙のバランスだ。通常のフルーツサンドに加え、大粒のフルーツを挟んだ「スペシャルフルーツサンド」、マスクメロンやマンゴーを使った「ロイヤルフルーツサンド」も。ほかにもパフェやジュースなど旬のフルーツを贅沢に用いたメニューが目白押し。

フルーツパーラーヤオイソ
Fruit Parlor Yaoiso
京都市下京区四条通猪熊西入ル立中町496(東すぐ)
tel:075-841-0353
営)9時30分〜17時(16時45分L.O.)
休)年末年始
カード不可
http://yaoiso.com

自家製カスタードクリームが香る、どこか懐かしい一品。
静香

170707_fruits_sandwich_02.JPGフルーツサンド¥450(コーヒーセットは+¥200)中に挟むフルーツは季節で異なる。カット面を考えながら絵を描くようにフルーツを配置し、パンとクリーム、フルーツが馴染むよう30分ほど置いたものを出しているそう。

場所は北野天満宮にほど近い千本今出川。昭和12年に芸妓の静香さんが始めた店を、翌年、現在の店主の祖父母が引き継いだという老舗喫茶店。昨夏の大改装を経て、扉が赤くなったり、店内の壁が塗り直されたものの、フエルト生地を貼った座席や焙煎機など置かれているものはそのままで、レトロな雰囲気が漂っている。リニューアルと同時に改良を加えたフルーツサンドは、パンに薄く塗った手作りのカスタードクリームがポイント。甘さ控えめで、レモンの皮をすりおろして爽やかに仕上げているから、フルーツと生クリームと相性抜群。旬真っ盛りのフルーツを使うことで、手頃な価格に抑えられているのも嬉しい。

静香
Shizuka
京都市上京区今出川通千本西入ル南上善寺町164
tel:075-461-5323
営)9時30分〜18時(17時30分L.O.)
休)水(祭日または25日は営業)
カード不可

老舗和菓子店プロデュースの空間で、日本茶とともに。
ZEN CAFE

170707_fruits_sandwich_03.JPGフルーツサンド¥1,200(写真はイチゴ)。コーヒーや紅茶と好相性ながら、ほうじ茶¥600と合わせる人も多いとか。

江戸時代創業の老舗和菓子店「鍵善良房」がプロデュースするカフェ。北欧家具や現代作家のうつわが揃う洗練された空間で、ここでしか味わえないお菓子やオリジナルコーヒーなどがいただける。本店名物のくずきりと同じ吉野本葛を使ったくずもちや、見目麗しい季節の上生菓子は鉄板ながら、密かに人気が高いのがフルーツサンド。イチゴ、メロン、桃、いちじく、ラムレーズンと、季節で変わる具材を、10枚切りの薄い食パンとまろやかでコクのある生クリームとサンド。バランスがよい上品な味わいに加え、食べやすいようカットされた一口サイズが愛らしい。夕方には完売のこともあるから、ぜひ早めの時間に!

ZEN CAFE
京都市東山区祇園町南側570-210
tel:075-533-8686
営)11時~18時(17時30分L.O.)
休)月(祭日の場合は翌日)
カード:AMEX、DINERS、JCB、MASTER、VISA
www.kagizen.co.jp

>>東京のフルーツサンド3選は?

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【東京編

みずみずしく爽やかなブルーベリーを、コッペパンに挟んで。
イアコッペ

170707_fruits_sandwich_04.jpg手前:7月上旬から約1ヶ月限定で登場する、月替わりのおやつコッペ「ブルーベリー」(¥313)、奥:2014年のオープン時から定番人気の「ピスタチオ」(¥302)。使用するコッペパンは、挟む具材に合わせてプレーン、全粒粉、ブリオッシュ、ブラックカカオの4種で展開する。

味も種類も豊富な個性派メニューをラインナップする「イアコッペ」は、西日暮里の人気ブーランジェリー「イアナック」によるコッペパンサンドの専門店。約15種類が揃うサンドの中でも特に「瞬殺で売れる」というほどの人気“おやつコッペ”は、フルーツの旬や入荷状況に応じて月替わり。この季節は、昨夏も評判だったという「ブルーベリー」が登場する。みずみずしく酸味のあるシロップ漬けブルーベリーと、エアリーな生クリーム、ほど良いサワー感を添える北海道十勝産クリームチーズ。その三位一体を叶えるのは、自家製酵母を使用し店主の金井孝幸氏が焼き上げる、軽やかな食感のブリオッシュ。見た目よりずっと軽やかな味わいのコッペパンサンドに、ついもうひとつ、手が伸びてしまいそう。

イアコッペ
iacoupé
東京都台東区上野公園1-54 上野の森さくらテラス3F
tel:03-5812-4880
営)10:00〜19:00(売り切れ次第終了)
無休
www.iacoupe.com
※2本~予約注文可。10本以上の場合は、受け渡し3日前の午前中までに要予約。

厳選フルーツと特製パンのコラボに心酔!
フツウニフルウツ

170707_fruits_sandwich_05.jpg手前から、バナナ、キウイ、オレンジ、ピンクグレープフルーツが顔を覗かせる「フツウニフルウツ」¥350、ゴールデンキウイを大胆にカットした季節のメニュー「オウゴン」¥400

槍ヶ崎交差点近くに2016年秋オープンしたフルーツサンド専門店「フツウニフルウツ」。連日長蛇の列ができ、販売開始と同時に売り切れることも珍しくない同店では、表参道の人気ベーカリー「パンとエスプレッソと」がオリジナルで焼き上げるパンと、厳選した季節の果物の鮮やかなマッチングが評判。一番人気の「フツウニフルウツ」をはじめとする定番や、夏季限定のゴールデンキウイを使った「オウゴン」など季節のメニュー計5種類のほか、温かいパニーニも。人気の秘密は、ごろごろっとダイナミックにカットされたフルーツと風味豊かなパン、甘さをおさえた生クリームと、爽やかなコクを与えるマスカルポーネチーズのクアトロタッグ。ちょっと男前な面立ちの、ジューシーな“フルサン”を満喫したい。

フツウニフルウツ
東京都目黒区中目黒1-1-71
tel:03-6451-0178
営)10:00〜18:00(販売時間 平日11:00〜/15:00〜、土日祝 10:00〜/13:00〜/16:00〜)
無休
http://bread-espresso.jp/shop/fruits.html

最高級の食パンと、濃密フルーツの融合!
セントル ザ・ベーカリー

170707_fruits_sandwich_06.jpgイートインでも人気の「フルーツサンド」¥1,944。この季節はマンゴー、キウイ、バナナ、オレンジ、木イチゴが。何人かでワイワイつまむのも楽しい。

食パン専門店の先駆け「セントル ザ・ベーカリー」。こだわりぬいた小麦、製法で焼き上げる食パンを販売する工房の隣にあるカフェでは、“パン主役”の心躍るメニューを提供する。定番サンドイッチ15種はテイクアウトも可能で、唯一のスイーツ系「フルーツサンド」は厳選された国産小麦使用のしっとり、もっちりした角食パンに季節のフルーツ、生クリーム、マスカルポーネ、カスタードを重ね、贅沢にサンド。ボックスに収まった姿はコンパクトながら、手に取るとずっしり重厚な一品だ。カスタードの存在感がアクセントになり、パフェのように濃密な口どけ。最高級の食パンと、その味わいをさらに深めるフルーツの融合をぜひ体験してみて。

セントル ザ・ベーカリー
Centre The Bakery
東京都中央区銀座1-2-1 紺屋ビル1階
tel:03-3567-3106(受付時間11:00〜19:00)
営)10:00〜20:00(L.O.19:00)※サンドイッチの提供は11:00〜20:00
無休

photos:SADAHO NAITO(KYOTO), TETSUO KITAGAWA(TOKYO), texte : NATSUKO KONAGAYA(KYOTO), AKARI MATSUURA(TOKYO)

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