京グルメの注目株は、洋食の新名所にあり。 シンプルゆえの奥深い味、京のフレンチを堪能。
Gourmet 2019.01.17
フランスや日本各地を毎年巡って研究された独自の料理は、シェフの経験と実力が裏打ちされた味。一皿一皿じっくり味わいたい。
ミニマルな皿に潜む、濃厚ソースに舌鼓。
ドロワ
国内の名店で修業を重ね、毎年フランスや日本各地を巡り、その土地ならではの食材や食べ方を研究。常に勉強熱心な森永宣行シェフの料理は見た目こそシンプルだが、ひと口食べるとその実力がうかがえる。たとえば「ジャガイモに包まれたスズキとキノコ」。ビーツビネガーと鶏の出汁を煮詰めたソースは、濃厚な旨味と鼻から抜けるフルーティな酸味が印象的。表面はパリパリ、中はもっちりとしたジャガイモの衣との相性も抜群。熱々で提供されるため、ふわりと広がるキノコの香りもごちそうだ。
料理はすべて¥10,800のコースから。「ジャガイモに包まれたスズキとキノコ デーツヴィネガーのソース」。ワインはほぼフランス産。ボトル¥7,500から用意。
前菜の「ジャンボン・ペルシエ」。スパイスや香草の入った液体でマリネし、軟らかく煮込んだ豚肉を、パセリとともにゼリー寄せ。ドライトマトで味付けした金糸瓜が食欲をそそる。
開放感のある店内。

ワインにも造詣が深い森永シェフ。
【関連記事】
お米派もパン派も大満足、京都の最新朝ごはんリスト。
全国の名店が仕入れる、噂のパン屋を訪ねて京都へ。
※『フィガロジャポン』12月号より抜粋
photos : SADAHO NAITO (BON PHOTO SERVICE)
BRAND SPECIAL
Ranking