何を贈る? 平成最後のバレンタイン。#2 産地の魅力が際立つ、誘惑の「Bean to Bar」。
Gourmet 2019.01.24
日本初のクラフトチョコレートフェスが昨年に開催されるなど、“Bean to Bar*”を軸にしたクラフトチョコレートの認知度と人気は高まる一方。
*カカオ豆からチョコレートバーになるまでの全行程を、自社で一貫して管理・製造すること。
実際に食べてみると、これまでに親しんできたおなじみのチョコレートと一線を画す香りや味わいに驚くはず。産地や発酵による個性がビビッドに表現されたチョコレートは、知れば知るほど魅力的。今回は気鋭のチョコレート専門店による“Bean to Bar”の商品を紹介。平成最後のバレンタイン、チョコレートとともに新しい味覚を知る楽しみも贈ってみてはいかが?
1. ミニマル -ビーントゥバーチョコレート-
今年5周年を迎える「ミニマル」は、日本でいち早く“Bean to Bar”をはっきりと打ち出したチョコレート専門店。特に大切にしているのが、カカオ豆本来の香りを表現すること。
バレンタインに向けた新作「Minimal Works:Flavor 2019」は、まさにその姿勢が鮮やかに表れた商品。世界のカカオ産地を巡り、これまでにチョコレートで表現してきた50種類以上のフレーバーから厳選した7種の香りとその解説書をセットにして、本のように仕立てた“一冊”。名前の通り、「ミニマル」が創る香りの作品を堪能することができる。大切な人とじっくり味わいたいアソートだ。
6種類(5g)×3枚、1種類(20g)×1枚のミニタブレットと、それぞれを詳しく解説した読み物のセット。「Minimal Works : Flavor 2019」(数量限定)¥5,940 ※販売期間:1月10日(火)〜売り切れ次第終了
東京都渋谷区富ヶ谷 2-1-9 1F
tel:03-6322-9998
営)11時30分〜19時
無休
https://mini-mal.tokyo/
※「Minimal Works:Flavor 2019」は直営店全店舗とオンラインショップで販売
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2. ダンデライオン・チョコレート
チョコレートが大好きなふたりがサンフランシスコで2010年に創業した「ダンデライオン・チョコレート」。アメリカのクラフトチョコレート・ムーブメントの中心でシーンを牽引し続けてきたファクトリー&カフェだ。
バレンタインにお薦めなのが、半年もの開発期間を経て誕生したシングルオリジンのガトーショコラ。ヨーグルトやサルタナレーズンなどのフレーバーをもつインド産カカオ豆70%のチョコレートと卵、バター、オーガニックのきび砂糖で作ったグルテンフリーの一品。チーズケーキを思わせる豊かな香りと味に加え、常温/冷/温と、温度によってドラマティックに変わる食感が楽しい。
この冬に発売されたオンラインストア限定の新作。クラフト文化が感じられる上質な木箱は、「ダンデライオン・チョコレート」のチョコレートバーを収納するのにもぴったりなサイズ。「ガトーショコラ」(数量限定)¥3,888 ※通年販売商品 photo:©Dandelion Chocolate Japan
東京都台東区蔵前4-14-6
tel:03-5833-7270
営)10時〜20時(19時30分L.O.)
不定休
http://dandelionchocolate.jp/
※「ガトーショコラ」は現在、オンラインストア限定発売
※2月1日には、表参道の「GYLE」に初のコンセプトショップとなるテイスティング・ラウンジ「Bean to Bar Lounge 表参道 GYRE」をオープン。
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3. グリーン ビーン トゥ バー チョコレート
カカオ豆が商品になるまでの全行程を店舗に併設した工房で行う「グリーン ビーン トゥ バー チョコレート」。特にこだわっているのは食べた瞬間に感じる口どけと味わい。また、日本発の“Bean to Bar”専門店として、自国のエッセンスを取り入れたチョコレートの表現を目指している。
今年のバレンタイン限定コレクションは、和の要素が活きるスペシャルエディション。玄米茶や柚子などを使ったボンボンショコラや、愛媛県産の伊予柑を使ったタブレットが登場。日本の伝統的なテキスタイルをゴールドでモダンにアレンジした和紙のパッケージもポイントだ。
バレンタイン限定コレクションから、和の食材をふんだんに使ったボンボンショコラ。玄米茶、杏、柚子、蕎麦粉、甘酒など、それぞれの味わいが際立つセット。「ボンボンショコラ」¥2,160(4個入り)、¥4,320(8個入り) ※販売期間:1月19日(土)〜2月14日(木)
東京都目黒区青葉台2-16-11
tel:03-5728-6420
営)11時〜21時
休)水
https://greenchocolate.jp/
※中目黒店のほか、福岡店とオンラインショップで販売
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4. クラフト チョコレート ワークス
世田谷公園の近くに2015年にオープンした、“Bean to Bar”を中心としたチョコレート工房兼ショップ。店舗ではガラス越しに製造風景を眺めることができる。産地別のタブレットは、カカオを70%に統一することで各々の個性が際立つ仕上がりに。
ギフトにぴったりなのが、さまざまな産地の食べ比べができるミニサイズのアソートボックス。チョコレートを贈ると同時に、味を比べる“体験”もプレゼントできるセットだ。“ジャケ買い”する人も多いというカラフルなパッケージが一気にチェックできるのもうれしい。
12種類の“Bean to Bar”チョコレートをミニサイズで詰め合わせたセット。カカオ豆の産地による味と香り、挽き方によって変わる食感の違いが楽しめる。「mini Bar assort」(12枚入り)¥2,980 ※通年販売商品
東京都世田谷区池尻2-7-4 1F
tel:03-5787-6528
営)11時〜18時
休)月(祝日の場合は営業、翌火曜が休み)
www.craft-chocolate-works.com/
※店舗のほか、オンラインショップでも販売
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5. プレスキル ショコラトリー
現存する日本最古のワイナリー「まるき葡萄酒」が展開する、レストランやパティスリーからなる「プレスキル」ブランドのチョコレート専門店。ショコラティエがカカオの買い付けから製造まで、“Bean to Bar”の工程すべてに携わる。自社のワイナリーと農園による上質な副食材も魅力。
バレンタインに向けて登場した新作は、同じ産地のカカオ豆を使い、発酵によって味わいに違いを出したボンボンショコラ。すっきりした柑橘系からコーヒー、ナッツまで、同じ材料に驚くほどの違いをもたらす発酵の神秘が体感できるアソートだ。
インドネシア・エンレカン産のカカオ豆を3通りの方法で発酵させ、それぞれの個性にマッチするアセロラ、レモン、オレンジのフレーバーをプラスしたボンボンショコラをセットに。「エンレカン」(3個入り)¥1,188 ※販売期間:2月1日(金)〜通年販売
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-15-18
tel:0422-27-2256
営)11時〜19時
不定休
http://presquile.co.jp/chocolaterie/
※店舗のほか、オンラインショップでも販売
●本記事内で紹介した店舗について、掲載時の営業時間や休業日などは掲載後に変更される場合があります。最新情報は各店舗にお問い合わせください。
réalisation:NAOKO MONZEN