新しくっておいしい、 飲茶のたしなみ方。 香港の家庭料理をアレンジ。目にも楽しいランチタイム。
Gourmet 2019.09.26
新広東菜 銀座嘉禅|銀座
セイロの蓋を開けると、おいしい湯気に包まれてカラフルな点心3品がちんまりと並んで現れる。形も色もトマトそっくりな「鶏肉と腸詰めの蒸し餃子」や緑鮮やかな「トウガンと干しエビの蒸し餃子」など、思わず歓声が上がりそうな愛らしさ。これらの点心はすべて、ここ銀座嘉禅のオリジナル。点心を担当するシェフいわく「蒸滑鶏(鶏の蒸しもの)など香港の家常菜を点心にアレンジしている」そうで、透明感のある皮と具のバランスも上々。生地にトマトを練り込んだりと、生地ひとつをとっても具の内容によって浮き粉と片栗粉のバランスを変えるなど、細やかな気配りがおいしさの秘訣だろう。ランチタイムには、日替わりの蒸し点心や伝統的な揚げ点心、ダイコン餅に薬膳スープや担々麺、デザートが付く「香港飲茶ランチコース」がおすすめ。毎日作りたての味が身上だ。
料理はすべてランチタイムの「香港飲茶ランチコース」¥2,376から。点心は日によって内容が替わる。手前左:この日の蒸し点心は、定番の「エビ蒸し餃子」に、鶏肉や腸詰め、枝豆が入った「トマトの蒸し餃子」、「トウガンと干しエビの蒸し餃子」。緑の皮は、ホウレンソウで色付け。手前右:揚げ点心は、左がタロイモのコロッケをサツマイモでアレンジした「炸芋角」、右が「チャーシューパイ」左奥:特製トリュフXO醬を付けて食べる「大根餅の香り焼き」。コースにはこちらのメニューのほか、薬膳スープとクリーミー担々麺、デザートが付く。
コースのデザートの一例。マンゴーソースたっぷりの「マンゴープリン」
カジュアルに楽しめるダイニングの奥には、カウンタースタイルのシェフズテーブルもある。
東京都中央区銀座6-5-13 銀座美術館ビル2F
te:03-6264-5851
営)11時30分~14時30分L.O.、17時30分~22時L.O.(月
~金) 11時30分~15時30分L.O.、17時30分~21時30
分L.O.(土、日、祝)
無休
予約したほうがいい
https://ginza-kazen.therestaurant.jp
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※『フィガロジャポン』2019年9月号より抜粋
photos : SHINTARO OKI, texte : KEIKO MORIWAKI