パリジェンヌが好きな、可愛い焼き菓子。 #02 バターの香りとサクサク食感、パルミエの誘惑。

ブーランジェリーやパティスリーの店先で、最近ちょっと気になる存在が、大きなハート形のパイ「パルミエ」。余ったパイ生地を集めて形を作り、表面に砂糖をふって、硬く焼き上げるのが定番。だからパンのおいしいあの店、お菓子のおいしい名店のパルミエは、当たり前のように絶品。大きなハート形は分けあっても、独り占めするのも幸せ。

シンプルだからおいしさもストレート！

ラデュレ（渋谷）

フランス語で「ヤシの葉」を意味する「パルミエ」。ラデュレの「パルミエ」はずっしりと重く、おいしさが凝縮している証。各￥302

昨年12月、渋谷駅周辺の喧騒から離れた場所に「ラデュレ」の新店舗がオープン。淡いグリーンとピンクの店内22席と、テラス席24席があり、午後のゆっくりした時間を過ごすのに最適。ラデュレ初のサブスクリプションサービスや、店舗限定ロールケーキが注目を集めるが、カウンターの上にはシンプルな形のパルミエも並んでいる。きっちり巻き込まれた密度の濃い生地は、噛むほどに小麦粉の風味やバターの甘味が滲み出てきてボリューム満点。ラデュレならではの素材のよさ、パティシエの丁寧な仕事ぶりが伝わってくる。

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しっかり焼き込んだ色に魅了されて。

ヴィロン（渋谷）

人の顔よりも大きい、そのサイズにびっくりするはず！　「パルミエ」￥594

粉の味も焼き込み具合も本場フランスそのもの、とパン好きから絶大な信頼を得ているブーランジェリー・パティスリー「ヴィロン」。ここの「パルミエ」は空気を含んだクリスピーで軽やかな食感、表面にたっぷり振った砂糖をキャラメル状になるまでしっかり焼き込んだ濃い色、そしてほろ苦さを感じるインパクトのある味で、「ヴィロン」の個性があふれている。ひとつひとつセロファンでラッピングされているから、友達や家族への気取らない手土産としても喜ばれそう。

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期間限定のパルミエをお目当てに。

ポール（六本木一丁目）

白とピンクの色のアクセントも綺麗。左から、「パルミエ・サクラ」￥520、「パルミエ」￥360

ハード系からスイーツ系、ランチにうれしいサンドウィッチまで、幅広い品揃えでパン好きを楽しませてくれる「ポール」にも、サクサクしたバターたっぷりの「パルミエ」がラインナップ。プレーンなものに加えて、季節限定の味も登場！　3月16日〜4月15日という、まさに桜の季節にだけポール各店舗で発売されるのが「パルミエ・サクラ」。パルミエの半分をホワイトチョコレートでコーティングし、サクラの花の塩漬けとクランチをトッピング。チョコレートの甘さと生地のほのかな塩味が重なり合って、止まらなくなるおいしさ。期間中にぜひ狙いたい。

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