手土産にしたい、バターと生クリームのおやつ5選。
Gourmet 2019.05.21
バターの甘い香り、生クリームの口どけとコク……それは何にも代えがたい幸せな味。手土産にしたらきっとみんなの笑顔がこぼれる、バターや生クリームを使ったパンやスイーツを、おいしいものが大好きな5人に聞きました。
しっとりしたパン・ド・ミに、煮干し風味のバターたっぷり。
平野由希子(料理研究家)
ビーバーブレッドの「ニボムッシュ」
パン・ド・ミと煮干し風味のバターが好相性。「ニボムッシュ」¥500
「平野由希子のおつまみレシピ」が大人気の平野さんが教えてくれたのは、東日本橋のベーカリー「ビーバーブレッド」が、煮干しパスタ専門店「sisi煮干啖(ししにぼたん)」とコラボレートして生まれた、その名も「ニボムッシュ」。
「『sisi煮干啖』のにぼバター(煮干しフレークを練りこんだバター)を使ったメニューを展開する、通称“にぼ活”をしている店は都内にいくつかありますが、ビーバーブレッドでは何とクロックムッシュに。旨み爆弾のようなにぼバターがたっぷり染み込んだパンがたまりません」
「ニボムッシュ」は数量限定販売という特別感も魅力。ぜひ予約して味わって。
東京都中央区東日本橋3-4-3
Tel. 03-6661-7145
営)8:00〜19:00(水〜金) 8:00〜18:00(土、日、祝)
休)月、火
www.facebook.com/beaver.bread/
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バターが香るパイと生クリームのコラボレーション。
秋田志保(料理・フランス菓子研究家)
フランセ表参道本店の「フランセパニエ」
「フランセパニエ」¥648は表参道本店でイートインもできる。ドリンクとのセットは¥1,296
フランス菓子の教室も主宰する秋田さんのお気に入りは、子どもの頃から親しんでいたという洋菓子店「フランセ」の、表参道本店限定で購入できる生菓子「フランセパニエ」。
「サクサク、ホロホロのパイ生地の中に生クリームとマスカルポーネ、カスタードをブレンドしたクリームがたっぷり詰め込まれています。パイ生地とクリームのコントラストが楽しいお菓子です。大きめですが、生地もクリームも軽いので、ひとつ簡単にいただけてしまいます」
フランス産バターが香るパイとフワフワの生クリームを心ゆくまで堪能できる逸品だ。
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バターよりもバターらしい!? 正統派フランス菓子。
浅妻千映子(フードライター)
パティスリー フォブスの「ゴーフレット」
しっとりと柔らかな生地の「ゴーフレット」は、イートインも可能だ。各¥410
「フィガロジャポン」をはじめさまざまな媒体でフードライターとして活躍する浅妻さん。バターを味わうお菓子のいち押しは、蔵前の人気店「パティスリー フォブス」の「ゴーフレット」。
「バター風味の生地に挟まれるのは、ジャリっとした砂糖の入ったバタークリーム。このお菓子の魅力は、完全に“振り切って”いるところ。口に広がるのは、中途半端な味ではありません。バターそのものよりバターっぽいと感じる風味、贅沢なバニラの香り、きちんとした甘さ。いい素材をたっぷり使っているのは明確で、シンプルな力強さがあります。”元祖フランス菓子を食べている”という気持ちにもなります」
「ゴーフレット」は冷凍で通信販売も行っているのもうれしいかぎり。ホームパーティなど来客の時や遠方への贈り物にもぴったりだ。
東京都台東区寿3-8-4
Tel. 03-6231-7720
営)10:00~19:00 (月〜土) 10:00~18:00 (日、祝) *イートインは11:00~
休)水、ほかに不定休あり
www.facebook.com/PatisserieFOBS/
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フランスのAOC発酵バターを味わうクロワッサン。
廣松真理子さん(フードスタイリスト)
メゾン・ランドゥメンヌの「クロワッサン・フランセ」
店でいちばん人気を誇る「クロワッサン・フランセ」¥519
フードスタイリストとして活動するほかレシピ開発も手がける廣松さんのおすすめは、パリに本店を構えるメゾン・ランドゥメンヌ「クロワッサン・フランセ」。
「外はサクサク、パリパリ。パクリとひと口で芳醇なバターの香りが広がります。メゾン・ランドゥメンヌにはこの『クロワッサン・フランセ』と『クロワッサン・ジャポネ』の2種類がありますが、『クロワッサン・フランセ』にはフランス産AOC発酵バターを使用していて、とっても上品で優しい味わいです」
国産の発酵バターを使用した「クロワッサン・ジャポネ」(¥270)も「クロワッサン・フランセ」と同じ工程で作られるため、バターの味わいの違いを食べ比べるのも楽しい。
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口どけのいいバタークリームに、ブランデーが香る。
まりモグ(「フィガロジャポン」編集者)
kurosakaの「レーズンサンド」
丸い形が愛らしい。コーヒーや紅茶はもちろん、お酒にも合わせたくなる「レーズンサンド」各¥238
「フィガロジャポン」本誌でグルメを中心に担当、オンラインでも「おいしい料理求めて、まりモグがゆく。」を連載中のまりモグは、福岡のお土産にkurosakaの「レーズンサンド」をいただき、その味が忘れられないと語る。
「ほろりとしたクッキー生地に、口どけのいいクリーム。最後に残るのは、ブランデーがキリリと利いたレーズンの香り。バタークリーム入りと聞くとちょっと重い印象がありますが、kurosakaのレーズンサンドはそんなイメージを拭い去ってくれる、大人にこそおすすめしたい逸品です」
福岡市のコーヒー専門店「Nanの木」などで取り扱うほか、地方発送も。大切な人との時間のために取り寄せたくなる味だ。
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photos : SHINTARO OKI (FORT), stylisme : SHIHO AKITA