今日の気分は、ヴァンナチュール。 造り手のこだわりが詰まった、白のヴァンナチュール8選!

Gourmet 2021.11.15

造り手のこだわりが詰まったヴァンナチュールは、個性の宝庫。現地のワイナリー訪問をライフワークにし、ワインのオンラインショップの店主を務める鈴木純子が注目する白ワイン8本をセレクト!

VIN NATURE White|

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1. 日本のブドウを使った、爽やかなスパークリング。
ル・カノン 
ミュスカ・ダレクサンドリー 2020

ボルドー大学で醸造学を学び、ローヌ地方でヴァンナチュールの造り手として活躍した大岡弘武が、2016 年に帰国。有機栽培で育てた岡山のマスカット・オブ・アレキサンドリアを使い、自然酵母で発酵。プチプチとした優しい泡とフレッシュ感がアペロにぴったり。
●750ml ¥2,800/ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン tel:非公開 www.lgcj.jp

2. 冷涼な地が生んだ、豊かなミネラル感。
ヴァイングート・ヴェルナー
マルト・ヴァイス 2019

ほんのり黄みがかったうすにごりの液体。酸味と旨味を携え、パイナップルのような熟成感とミネラル感も。すっきり爽やかなアフターで、脂のある料理と合せてもOK。ドイツのライン川沿い、冷涼なラインヘッセンで造られ、フードル(大樽)を使って熟成している。
●750ml ¥3,300/ディオニー tel:075-622-0850 www.diony.com

3. 熟成ゆえの緻密さと、長い余韻にうっとり。
アレクサンドル・バン
キュヴェ・ヌメロ・ソワサント・ユイット 2018

とろりとしたハチミツのようなテクスチャーと香り。モモやハーブを思わせる香りで、余韻も長い。造り手は、仏ナチュール界を代表するアレクサンドル・バン。2018 年はアルザスのブドウを使い、シュール・リー(澱の上で熟成させる醸造法)を採用。
●750ml ¥3,740/野村ユニソン tel:03-3538-7854 http://unison-wine.com

4. 理屈なしで楽しみたい、日本を癒やすワイン。
ヤウマ
無理しないで 2020

オーストラリアで生まれた一本。品種など頭で考えず、気軽に飲んでほしい。造り手が訪日時に感じた思いから、ブレンド比率は非公開。毎年、白品種が主だが2020年はグルナッシュが入り、サーモンピンクのような色合い。きっちりした酸が魅力。
●750ml ¥3,850/ワインダイヤモンズ tel:03-6804-2800 www.winediamonds.co.jp

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5. 端正な味わいを、家族で紡ぐドメーヌ。
リエッシュ
リースリング・シュタイン 2016

アルザスの美しい村でリエッシュ家が醸すワイン。リースリングらしい柑橘やリンゴの香りがあり、酸もしっかり。29カ月もの熟成を経て生まれる凛とした味わいは、17世紀から続くファミリーの歴史をも感じさせる。ドイツ人女性アーティストによるエチケットにもファンが多い。
●750ml ¥5,500/ダブリュー tel:非公開 https://winc.asia

6. みずみずしいブドウの風味を、いつもの食卓に添えて。
酒井ワイナリー
バーダップワイン 白

山形県で明治25 年からワインを造る、東北最古のワイナリー。羊を放牧し、除草剤や殺虫剤を使わず、サステナビリティを大切にする。バーダップワインは、ブドウ品種、ブレンド比率が毎年変わるのが楽しい。生食用ブドウも入るため、甘やかでフルーティ。
●750ml ¥2,200/酒井ワイナリー tel:0238-43-2043 www.sakai-winery.jp

7. 旨味×酸味の、美しいバランス。
ドメーヌ・ド・ロクタヴァン
プティ・プソ 2018

シャルドネを巧みに操り、目が覚めるような酸味と旨味を兼ね備えた極上の1本に。ドメーヌ・ドゥ・ロクタヴァンは、2006 年の設立から有機栽培を推し進め、ナチュラルな醸造を心がけている。同地域を代表するコンテチーズとの相性も抜群。購入後に、1年ほど寝かせてから楽しむのもいい。
●750ml ¥6,600/ダブリュー

8. ピチピチ感が好評の、万人に愛される味。
レ・ヴァン・ジャルダン(ヨアン・ジロー)
ヴァン・プル・トゥス 2020

乾杯を描いたエチケットと、「みなのためのワイン」という名が気分を高めてくれる。口に含むと、ムロン・ド・ブルゴーニュ(ミュスカデ)のマスカットやモモ、柑橘のフレーバーが広がる。ロワールの若手醸造家によるワインは、ナチュール初心者にもおすすめ。
●750ml ¥3,410/ヴォルテックス tel:03-5541-3223 http://vortex-wine.jp

*「フィガロジャポン」2021年12月号より抜粋

photography: Nao Shimizu styling: Reiko Ogino selection: Junko Suzuki collaboration: Utuwa

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