パーティの前菜に欠かせない、スモークサーモンに合うワインは?
Gourmet 2024.01.30
パーティーには必ず登場するスモークサーモンやスモークトラウトには、その風味の強さを支えるワインが必要だ。個性の強いワインの栓を抜く絶好の機会かも!?
スモークサーモンとは?
燻製することでサーモンに強い芳香が加わる。口に含むとねっとりと脂肪を感じ、ほのかな苦味の混じった味わいが長く続く。
スモークサーモンに合う白ワインは?
理想的なマリアージュは、軽いストラクチャーと強いブーケのアロマを持つフレッシュな白ワインだ。個人的にはソーヴィニヨン・ブランが理想的なように思う。ソーヴィニヨン・ブランの2大産地と言えばロワールとニュージーランド。いずれも海洋性気候の地だ。ロワールならばサンセールが最高だろうか。キウイ、レモン、青リンゴを思わせるフルーティーなブーケは、サーモンのスモーキーな香りと好バランスだ。軽やかで酸味のあるストラクチャーは、魚の脂を食べた口の中をさっぱりさせてくれる。
ブドウ品種で言えばリースリングもスモークサーモンと相性がいい。優れた酸味はサーモンのうまみを引き立ててくれ、ペトロール香は燻製香とマッチする。アルザスにはテロワールが刻みこまれたような素晴らしいワインが存在する。時間とともに熟した柑橘類、スモーキーな香り、持続する苦味、濃密なミネラルが開き、濃厚な魚を心地よく引き立てる。
最後に、グリューナー・ヴェルトリーナー種のオーストリアの白ワインは強烈なアロマを持ち、サーモンの魅力を最大限に引き出してくれる。熟しかけのマルメロ(註:のど飴に使用されることもある、カリンのような果実)の酸味と、より表現豊かな白胡椒、そして口当たりの良さを持つグリューナー・ヴェルトリーナー種は、スモークサーモンの風味を損なうことなく、うまくマッチする。
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スモークサーモンにはどんなシャンパンが合う?
サーモンと生クリームのブリニで提供する場合、白ブドウのみで造った(ブラン・ド・ブラン)シャンパンを選んで、コントラストを楽しむのもいい。ミネラル感のあるボディは、非常に細やかな香木の香りに包まれ、塩味の余韻が長く続き、サーモンの強い芳香を超越する。
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text : Enrico Bernardo (lefigaro.fr)