銀座・木挽町に佇む隠れ家のような懐石料理で、初夏の美味を満喫。【東銀座/フィガロ東京レストラン】
Gourmet 2025.07.22
木挽町 㐂一
[ 東銀座 ]
料理はすべて¥27,500~の懐石から。左上から時計回りに、「車エビの沖漬け 生ウニ」「フルーツトマトの白和え 塩昆布」「タコとオクラの酢の物」「アスパラガス 黄身酢 木の芽」。アスパラガスは昆布出汁で茹でている。
茶人の美意識が光る、隠れ家のような懐石料理店。
茶道指導のかたわら執筆活動や展覧会などの監修も手がける茶道家、木村宗慎が監修する日本料理店。看板のない入口は料亭のような佇まいで、地下に降りると京都の建築家が手がけた数寄屋の空間が現れる。料理長の島田一馬は、銀座六雁で修業後、会員制ホテルで料理長を務めたベテラン。月替わりの懐石は、走り、旬、名残の素材を巧みに用いた構成で、初夏は枝豆の自然な甘味と香りが凝縮したすり流しや、新鮮なマコガレイのお造りなど、10品が登場。おいしさだけでなく「季節の取り合わせや趣向の楽しさを伝える」ことも意識し、歳時記にちなんだ料理を美しい盛り付けで楽しませてくれる。最後に抹茶とともに出される自家製の菓子も逸品。茶の湯の美意識と季節の美味を満喫したい。
先付「枝豆のすり流し」。19世紀のイギリスのガラス食器で。
海苔のジュレや醤油で味わう「マコガレイのお造り」。網手の猪口に入った海苔のジュレは、有明海から収穫したままの状態で乾燥して焙煎した佐賀海苔「香味干し」の豊かな香りを生かした。お造りのうつわは格調高い元祥瑞。
キャビアの塩気がキスの旨味を引き立てる「キスの三ツ葉巻き 天豆」。江戸切子のうつわで提供する。
奥行きの広いトチノキのカウンター(8席)の奥には、当日の懐石に使われるうつわが並ぶ。個室は2室。
木挽町 㐂一
東京都中央区銀座7-15-7 クオリア銀座やま祢ビル1F&B1F
03-6264-1907
営)11:30~13:00 L.O.、17:00~21:00 L.O.
休)日、祝 ※ほか不定休あり
要予約
https://kobikicho-kiichi.com/
★Google Map
東京都中央区銀座7-15-7 クオリア銀座やま祢ビル1F&B1F
03-6264-1907
営)11:30~13:00 L.O.、17:00~21:00 L.O.
休)日、祝 ※ほか不定休あり
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*「フィガロジャポン」2025年7月号より抜粋
photography: Aya Kawachi text: Megumi Komatsu
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