行きつけのワインショップ、教えます! 買ってよし、その場で飲んでよし。インポーターが営む、外苑前のセラードアへ。

Gourmet 2025.08.14

まりモグ

フィガロワインクラブのフレンズが足繁く通う、とっておきのワインショップをご紹介。今回は、ワインクラブ部長(愛称)のまりモグが開業時から通うセラードア青山をピックアップ!


家族経営&エコフレンドリーなワインが充実。|セラードア青山|外苑前

2021年の開業からワインラバーの間であっという間に話題に。というのもこちら、ワインインポーターのジェロボームが始めた店。それだけで信頼感があるのです。
店内に入るとショップが、その奥にはワインバーが広がります。

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こちらがショップエリア。1200種以上のワインが並ぶ。

ショップで取り扱うワインは、アルザスの「ヒューゲル」やシャンパーニュの「ポル・ロジェ」など家族経営のものがほとんど。サステナビリティを重視したワイナリーが多いのも特徴です。フランスやイタリア、スペイン、ポルトガルといった旧世界はもちろん、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドといった新世界も充実していて幅が広い! なかには日本では珍しいレバノンワインも。

マネージャーの漆谷剛さんをはじめ、スタッフみなさんが超プロフェッショナルというのも、悩める(?)ワインラバーには心強く。「今日の夜ご飯は〇〇だから、それに合うワインを」なんてラフな質問から、「ワイン好きが集まる会なので、みんなを驚かせたい!」とか「ワインエキスパートの二次試験直前なのに、いまだにシラーの味が掴めない!お手本のようなシラーは?」(最後は4年前の私です)など、どんな相談にものってくれます。

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店主が思う、「ウチの店らしい」ワイン!

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左から、「シャトー・ド・ボーカステル/シャトー・ド・ボーカステル・ルージュ 2019」750ml ¥23,100、「ルイス・セアブラ・ヴィニョス/グラニト・クリュ・ブランコ 2021」750ml ¥8,580

幅広くラインナップするセラードアの中でも興味深かったのが、こちらの2本。
ローヌ地方の有名産地といえばシャトーヌフ・デュ・パプが浮かびますが、それを代表するような一本。もちろんこちらも家族経営のワイナリー。1909年にペランファミリーが運営をスタートしてから100年以上。父から子へ受け継がれ、いまは5代目が牽引しています。
シャトーヌフ・デュ・パプでは、ムールヴェードル、グルナッシュ、シラーなど13種のブドウ品種がA.O.C認定されているのですが、シャトー・ド・ボーカステルでは13種をすべてブレンドしています。

もう1本はかなりユニーク。ポルトガルの銘醸地、ダンで造られる白ワインなのですが、セパージュはエンクルザード60%、ビカル30%、セルシアル10%と、ほぼ聞いたことのない品種。(ポルトガル通の方なら聞いたことがあるかも)
ポルトガルならではの品種や味わいも興味深いのですが、最も心をくすぐられたのが、"土壌"ごとにボトリングしているという点。造り手のルイス・セアブラ氏のキャリアが土壌研究者からスタートしているというだけあり、シスト(片岩質)土壌やグラニト(花崗岩)土壌などにフォーカス。単一土壌から造られるワイン、ワイン好きならきっと興味をそそられるはず!

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奥のバースペース。料理はコースもアラカルトも用意。

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マストオーダーな「フレンチフライ"CDAスタイル"ライムアイオリ」¥990

ショップ奥のバースペースもイチオシです。店内で購入したボトルが抜栓料なしの小売価格で飲めるというのがうれしい! しかも、ベルナール・ロワゾーなどで研鑽を積んだシェフだけあり料理がどれも絶品。なかでも2日間かけて作る旨味たっぷりのフレンチフライは外せません。これと冷えたシャンパーニュ、ポル・ロジェをいただく至福といったら......。もちろん一流店出身シェフの腕が光る「ブッフ・ブルギニオン」など、フレンチの定番もおさえておきたいところ。料理に合わせてショップからワインをセレクトしてもらい、飲み食べ進めると、知らないうちに空のボトルがずらり......なんていうことも。もちろんグラスでの提供もあるので、おひとりさまや少人数でも楽しめます。

こんなに楽しめるのはやっぱり、プロフェッショナルなスタッフの方々がいるからこそ。生産者を招いての会など、イベントが多々開催されるのも、つい通ってしまう理由のひとつ。ワイン好きには言わずもがな、ワインに興味を持ち始めた人、ワイン迷子な人にもおすすめのアドレスです。

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セラードア青山
東京都港区南青山2-27-18 パッサージュ青山2F
03-6804-5200
営)ザ・ブティック11:00〜20:00
ザ・サロン16:00〜21:30L.O.
休)月
https://cellardoorfinewine.jp/

text: Marie Akimoto(madame FIGARO japon)

小中学校を北京で過ごしたアジア系帰国子女。幼少期から年に4〜5回海外旅行を繰り返す生粋の旅好き。大学時代に時間が有り余り、自転車で東北や四国&中国地方を周遊。ダイビングサークル出身で離島フリーク。ワインエキスパートを取得後、フィガロワインクラブの部長(愛称)に就任。

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