目利きの店は、才色兼備な道具の宝庫。 京都の老舗とコラボ、上質なものづくりと出合う。

職人の伝統技術に敬意を払い、さらなる極を目指した品々が揃う。そうそうたる京の老舗とのコラボ品は、目に心に美しい。

京の伝統に根差した、センスあふれる別注品。

ヒン アーツ アンド サイエンス二条通京都

アーツ アンド サイエンスが展開する、国内外の職人による工芸品やプロダクトに特化した店。着目したのは、京都で何百年も培われてきた伝統技術。確固たる技術をもつ職人の手仕事を残しながらさらに上質なものづくりを追い求めて、老舗店とのコラボレーションを実現させたのだという。坂田文助商店の扇子や公長齋小菅の竹籠、清課堂の香筒など、各店のアイコンである商品に、ブランドならではのエッセンスを加えた特別なアイテムを展開する。なかでも、開化堂別注の茶筒は、オーダーで蒔絵を施すなど、自由な組み合わせで自分だけの一品を作ることができる人気アイテムだ。

左上から時計回りに、輪島の職人に依頼した漆の朱赤茶筒￥69,120、漆の黒溜茶筒￥54,000、開化堂別注のブリキの茶筒￥12,960、紙に漆を塗って割いた糸をシルクと織り込んだ、ぎをん齋藤別注のクラッチバッグ￥162,000、公長齋小菅別注の中袋付き竹籠バッグ￥99,360、宇治の利招園茶舗による有機煎茶￥2,700、四国在住の下本一歩による茶匙￥2,592、清課堂別注の真鍮の香筒￥8,100、銀￥41,040、ボンボニエール各￥33,480、坂田文助商店による革のカバー付き扇子各￥57,240

築100年近くの町家を改装した店。

2階では作品展も開催する。

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職人の手仕事ゆえの、暮らしになじむうつわを京で。

※『フィガロジャポン』12月号より抜粋