世界のブランドに学ぶ、テーブルセッティング。 テーブルウエアはアンティークミックスに! セザンヌのフランス流コーディネート。
Interiors 2024.09.30
ファッションも食事もインテリアも、豊かに楽しみたいというとき、ものから広がるライフスタイルにまで目を向けているブランドにヒントがある。各国のブランドが提案するテーブルセッティングについて、飾り方のアイデアや使い方のこだわりをヒアリング。今回はセザンヌのアールドゥヴィーヴルな食卓をご紹介。
パリのエスプリ息づくファッションブランド・セザンヌは、この夏、オンラインストアの日本語サイトがローンチされて大注目のブランドだが、毎年、オリジナルの食器やファブリック、キャンドルなどインテリアコレクションを発表することでも知られている(日本未展開)。ブランドの創設者、モルガン・セザロリー氏に聞くセザンヌ流テーブルコーディネートとは?
グリーンをベースに差し色としてブルーを散りばめたこちらのテーブルコーディネートは、手描きの絵柄が目を引く新作のピッチャーと19世紀頃のアンティークプレートのミックスがパリらしい。「セザンヌのファッションは、ヴィンテージ服からインスピレーションを得ることが大好きです。テーブルコレクションでも、古いものと新しいもののマリアージュを楽しみます」とモルガン氏。アンティークの食器は、パリの蚤の市をはじめ、世界中を旅するなかで見つけてくるそう。
「現代のものと一緒に飾れるユニークなアイテムをいつも探しています。昔のものに敬意を表し、第二の人生を与えるのが私たちのやり方です」
オリジナルの食器は、フランスの日常生活を連想させるカラーバリエーション。たっぷり飲めるカフェオレカップ&ソーサーやプレート、ピッチャーなどを展開している。
「セザンヌ専属のアーティストがデザインしています。太陽の光をいっぱいに浴びた黄土色、深みのある赤、さわやかな黄色は、友人や家族とのにぎやかなディナーの温かさをイメージしています」
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ヨーロッパでは、エンブレムや文字をテーブルウェアに刻印することで、その家の伝統やアイデンティティを表現することがある。その習慣を現代的にアレンジしたようなセザンヌの刺繍には、「MA JOIE(私の歓び)」「MON AMOUR(私の愛)」といった愛にあふれた言葉が並ぶ。パリッとしたコットンは肌触りが心地いい。
カジュアルな雰囲気を作りたい時には、クロスを外してウッドの天板を生かす。
「私たちは、さまざまな大きさや形のプレートで遊ぶのが好きです。たとえば、大きな丸い皿の上に、柄や形の違う小さな皿を置く。そうすることで、テーブルは、よりクリエイティブで刺激的なものになります」
色のトーンを揃えることで、柄ものを合わせてもまとまりのあるコーデに。
editor: Saiko Ena