Hawai‘i Tourism Japan 気分はなりきりロコ、ハワイ島を暮らすように旅しよう。

旅慣れた人におすすめなのは、まるでそこに暮らしているように、気ままに自由に、ローカルな雰囲気をそのまま楽しむ過ごし方。プレートランチのおいしい店や、ファーマーズマーケット、ハワイ島の生活を支える定番・名品が揃うスーパーマーケットなど、ノスタルジックな情緒あふれるヒロの街で、地元の人たちに愛されるスポットをピックアップ。

人気セレクトショップで、メイドインハワイを探そう。｜ハナ・ホウ

ヒロのダウンタウンにあるカメハメハ通りには、築100年を超えるノスタルジックな建物が、ギャラリーや食堂、スーパーなどに姿を変えて軒を連ねている。その一角で、長年ローカルの女性たちに愛されてきた可愛らしいブティックがリニューアルして、小さな町の噂になっている。店の名は「ハナ・ホウ」。

倉庫のように広い店内には、メイドインハワイのハンドメイドの雑貨やアクセサリー、洋服などがあふれている。その中でひときわ目を引くのが、広い壁にいくつも並べられたラウハラの帽子だ。オーナーのミシェル・ゼーンさんはラウハラのウィーバー（編み手）でもある。フラと同じく、ハワイアンにとって口承されていく伝統技術のひとつであるラウハラ編みを後世に残すべく、ブティックの奥では教室も開いている。

アロハ柄のヴィンテージ布を使ったコースターに、クリエイターママが作る子ども服、ハワイ島の植物を使ったコスメ、ラウハラの小物に至るまで、ショップにはさまざまな世代のローカル作家が作るアイテムが並べられている。「この島には、まだ誰にも見つけられていない素敵なものがたくさんあるんです。素晴らしい能力があるのにまだ世に出ていない作家や、守っていくべき美しいものと出合うたびに、宝物を見つけた気分になって、多くの人とこの喜びをシェアしたくなるんです」

ローカルたちの愛がたくさん詰まった店内では、ハワイの伝統美の数々とともに、自然とリンクしたたくさんの特別なアイテムが待っている。

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バスケット片手に、ローカル朝市をそぞろ歩き。｜ヒロ・ファーマーズ・マーケット

チェリモヤ、カラマンシ、レインボーパパイヤにランブータン。その隣には、ポハベリーとリリコイ。聞いたことのないエキゾティックなフルーツがずらりと並んでいる。店の一角では、ハワイアンの男性が地面からひょいと拾い上げたココナッツヤシの実をナタでバサッと削ぎ落とし、中のジュースを飲ませてくれる。「ヒロ・ファーマーズ・マーケット」を訪れるなら断然、水曜日と土曜日を目指してほしい。この2日間は、朝6時から200店舗近い店が出るとあって、ローカルたちも食材探しで朝から大賑わいだ。

新鮮な島のフルーツや野菜の数々に加えて、ハチミツやヤギのチーズに、手作りジャムや花々も並ぶ。その種類の豊富さを見るのも訪れる楽しみだ。さらに、天ぷら弁当、生春巻き、キムチなどなど、マーケットのテーブルは、ハワイらしい多国籍なおふくろの味に満ちている。

通りを挟んだ向かい側には、ハンドクラフトのマーケットが。レイメーカーの男性が編むプアケニケニのレイが甘い香りを漂わせ、10年も前から出店しているというラウハラ編みの女性は、ブースの奥でせっせと作業を続けている。ローカルと肩を並べ、時間を忘れて歩き回れるマーケットは、ハワイ島の宝探しをさせてくれる場所かもしれない。

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