昭和の文化人にも愛された宿が、美味なる進化を遂げて復活!【宮城県・仙台市|ハリソウ】

Travel 2025.04.13

予定を詰め込む旅ではなく、籠って楽しめる場所でゆっくりと過ごす。そんな贅沢な旅のスタイルにいま私たちは心惹かれる。土地が紡いできた文化や伝統に、モダンな美意識を反映した洗練のデザイン宿で、豊かな時の流れを堪能するステイを。

ハリソウ
[ 宮城県 ]仙台市

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和モダンな客室にはセミダブルベッド2台を配置。壮大な臥龍の松を広縁から眺めて。

明治時代の古民家を再生、過去と未来が交わる宿へ。

旧針惣旅館は江戸時代末期の1861年に創業。伊達政宗の晩年の居城・若林城を中心に栄えた城下町で、当初は商家として賑わっていたが、第二次大戦後に仙台市中心部の旅館が焼失したことから、旅館業を開始。以来、昭和の文化人にも愛される宿として親しまれてきた。その後住居として使用され、2017年には「杜の都景観重要建造物等」に指定。24年10月、1日1組限定の宿を擁する複合施設として復活した。

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仙台駅から地下鉄南北線で河原町駅まで5分。駅から徒歩約6分。旧奥州街道沿いに構える店蔵には、宿フロントとパティスリーがある。

建物内には、明治中期の建築を代表するなまこ壁や、かつての屋根材を再利用した銅板、建築当初からそのままの歪みのある磨りガラスに天窓、昭和初期の和洋併置式住居など、歴史の歩みを感じさせる痕跡が随所に残存する。

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フロント兼ロビーでは、歴史を語る建築と家具が出迎える。

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飛騨産のヒノキ風呂が、旅の疲れを癒やす。洗面台に仙台産の秋保石を使用し、温かみある空間に。

一方で、ミシュランの星を持つシェフによるレストランやパティスリーを参入させるなど、新しい風を受け入れることも忘れていない。自慢のパスタやピッツァで舌鼓を打ちつつ、過去と未来が交差する空間で、ゆるりと歴史に想いを馳せたい。

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母屋にあるレストラン、ヨセミテでは、鋼鉄の薪窯で焼くピッツァ(¥1,480~)と、本格パスタ(¥1,420~)を中心に堪能したい。

Hariso
ハリソウ
宮城県仙台市若林区南材木町75
022-225-1876
全1室 1日1組限定 1室(1~5名)バスタブ付き 1室¥50,000~(2名利用時、2食付き)
@hariso_official_sdc

レストラン「ヨセミテ」
営)11:30~14:00L.O.

カフェ
営)14:30~17:30、17:00~20:00L.O.

*「フィガロジャポン」2025年3月号より抜粋

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text: Eri Arimoto

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