河口湖「セブンシダーズワイナリー」で、ソムリエと畑を歩く宿泊者限定ツアーへ!
Travel 2025.04.13
いま気になる、「泊まれる」日本ワインの産地をご紹介!
醸造家の夢を叶えた、地域とのコラボレーション。

行き慣れた別荘にいるかのように寛ぎながらワイン三昧できる、洗練のワイナリーヴィラが富士山の北麓にお目見え。2024年夏にオープンしたセブンシーヴィラ&ワイナリーは、敏腕醸造家の鷹野ひろ子が手がけるセブンシダーズワイナリーのワインを心ゆくまで堪能するための宿だ。日本でもドメーヌスタイルのワイナリーが増える中、鷹野はブドウのプロである栽培者に焦点を当て、その個性をボトルに表現する。信頼のおける農家と協業することで品質とともに産地を守り、持続を図る狙いがそこにある。
ここでのワイン体験は宿泊者限定のアテンドツアーからスタート。栽培と醸造を経験した知識豊富なソムリエと畑を歩きながら、「なぜ河口湖町でワインを造るようになったのか」「ここがほかの日本のワイナリーと何が違うのか」を聞くと、これから味わうワインへの期待は一層アップ。
まずは甲州のスパークリングワインでアペリティフ。続くディナーのハイライトは、シェフが目の前で焼き上げる山梨県産の川魚、甲州ビーフや甲州地鶏。地産食材の炭火焼きに、ブドウの個性を巧みに醸した甲州やマスカット・ベーリーAのワインが合わないわけがない。



飲み足りなければ部屋に戻ってボトルを開けるのもよし。さらに翌朝、木箱で客室に届けられる朝食もワインのボトルが付いている。到着からチェックアウトするまでオールワインタイム、これぞワイナリーステイの醍醐味だ。



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立ち寄りスポット
ステイの翌日はココへ!
カフェ シゼン Café Shizen 朝霧高
朝霧高原にある富士山ワイナリー内のドッグフレンドリーなカフェ。ランチにぴったりな朝霧放牧豚のホットドッグ(¥990)や富士後藤農場の卵サンド(¥1,210)、ブッラータのカプレーゼ(¥1,650)など、高原の素材を使ったフードが充実。自社畑の甲州(グラス ¥990)やロゼのスパークリングワイン(同¥880~)などと合わせて楽しみたい。事前予約でワイナリー見学もできる。
カフェ シゼン Café Shizen 朝霧高
静岡県富士宮市根原宝山498 富士山ワイナリー内
0544-52-0055
営)10:00~16:00
不定休
https://cafeshizen.jp/
旅の駅 Tabi No Eki
生鮮品から雑貨まで、セレクトされた地域の特産品が揃う複合商業施設。山梨県産ワインのコーナーはお土産探しにもおすすめ。セブンシダーズワイナリーはもちろん、新田商店(P61)と富士吉田の虎屋リカーが厳選した山梨のワインがずらりと並び、きちんと温度管理されているので品質も確かだ。有料試飲ができるサーバーでテイスティングしながら選べるのもうれしい。
旅の駅 Tabi No Eki
山梨県南都留郡富士河口湖町河口521-4
0555-72-9955
営)9:30~16:30(1月~2月、12月)、9:30~17:30(3月~11月)
不定休
https://www.kawaguchikobase.com/
山梨県南都留郡富士河口湖町河口512-2
0555-25-7668
全10室 全室バスタブ付き 1名¥19,000~(朝食付き、アペリティフ&グラススパークリングワイン込み)
https://www.7cvilla.com/
※宿泊は中学生以上
※ディナー、ワインペアリング、ラウンジでのワインは有料。
※宿泊者限定のアテンドツアーは14:15~(約30分)
●富士急河口湖駅から車で約10分
7c Store&Lounge|Seven Cedars Wine
営)10:00~14:00
不定休
https://www.7cwinery.com/
*「フィガロジャポン」2025年2月号より抜粋
photography: Midori Yamashita text: Hiromi Tani